周藤健先生の氏族メシヤ講座
宿命の道 15

 今、改めて家庭教会の勝利、神氏族メシヤの勝利の重要性が強調されています。
 そこで新たな段階での出発の時を迎えてこの2026年4月から、「氏族メシヤ」をテーマとした紙上講座(毎週金曜日〈予定〉)をお届けすることとなりました。
 内容は、周藤健先生(43双/20231222日聖和、享年92)が1996年当時に氏族メシヤに関するみ言の解説としてまとめられた冊子『【氏族メシヤ講座】宿命の道』です。30年の月日がたっていますので、必要に応じて用語の表記など、一部、編集部が加筆し、修正を加えました。
 神氏族メシヤ勝利のためにお役立ていただければ幸いです。

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摂理史の勝利者になるために

一、摂理前総決算について

2)再臨主の使命

 再臨主が果たさなければならない使命とは、いったい何でしょうか。イエス様はまず、アダムの犯した罪を蕩減復帰しなければなりません。さらに、本来アダムが完成すべきだった内容をも、完成しなければならないのです。

 そして再臨主は、イエス様の未完成の使命を蕩減して、さらに本然のアダムが完成すべき、最後の理想を完成しなければなりません。第イエス様はアダムの蕩減をする立場でしたから、再臨主はこのアダムの蕩減もなさなければなりません。結局、再臨主の使命はアダムの罪を蕩減し、イエス様の未完成の使命を蕩減し、そしてアダムとしての本然の理想を完成しなければならない、三つの使命を持ってきたのです。

 もともと蕩減というものは、やり直しです。やり直しならば、本当はその過去に返って、もう一度やり直さなければなりません。しかし、過去に返ることはできないのです。2000年前の昔に返ることができなければ、6000年前の昔に返ることもできません。とするならば、現在という時点において、蕩減する方法を探す以外に道はありません。

 では、その道を探すことができるのでしょうか。幸いにして、過去を現在において蕩減することができるのです。なぜかというと、過去はもう消えてしまいましたが、過去は、子孫という形で連続して現在に存在し、投影されているのです。ですから、その子孫を通じて、過去の罪を蕩減する道が開けてくるのです。

 では、アダムの子孫はどこにいるのでしょうか、イエス様の子孫はどこにいるのでしょうか。アダムの子孫は、現在、非宗教圏の中にその姿を見ることができます。非宗教圏の中の良心家といわれる人です。

 アダムは原罪を持っていますが、善もなければ悪もありません。いわゆる良心家の基準が、堕落したアダムと同じ内容を持っているのです。皆さんの周りにもそのような人がいると思います。皆さんのお父さん、お母さんは働き者で、近所の人からも「いい人だ」といわれているとしましょう。そういう人たちがいわゆる良心家です。

 そして、悪いこととは知りながら罪を犯すのが、悪人です。そのような人たちも、アダムの子孫になってくるのです。アダム家庭において、カインがアベルを殺すという殺人事件が起きました。カインが悪人です。そのような人たちが、そのままアダムと同じ素質を持っているのです。

 イエス様の子孫の立場とは、厳密にいうとクリスチャンたちですが、もう少し幅を広げると、宗教圏の人たちです。つまり、信仰を持った人たちです。

 再臨主の子孫は、統一圏の人々(統一食口〈シック/家庭連合の教会員〉)です。ですから結局、全人類は、地上の人類も霊界の人類もこの三つ以外にないのです。地上に住んでいる良心家もいるし、霊界に住んでいる良心家もいるし、地上にいるクリスチャンもいるし、霊界にいるクリスチャンもいます。また、地上にお坊さんがいるように、霊界にもお坊さんがいるのです。そして地上に統一食口がいるし、霊界にも統一食口がいるのです。このように見ると、縦的な蕩減条件を横的に蕩減すればいいと『原理講論』に書いてありますが、まさにこの内容なのです。

 では、具体的にどのように蕩減していくのでしょうか。実は、これを蕩減すべき使命は、もともとキリスト教にありましたが失敗してしまいました。そのために、この統一教会という群れを立てて、40年間で全部蕩減してこられたのが、真の父母様なのです。真の父母としての勝利圏を立てられたのです。その勝利圏は、もはやサタンが讒訴(ざんそ)できない、サタンが指一本触れることのできない勝利圏です。

 後ほど、氏族メシヤの項目でお話ししますが、その勝利圏を私たちが相続するという本格的な摂理を出発したのが、実は成約時代なのです。「真の父母と成約時代安着」という、1994年の年頭標語が出てきたのもそのような意味からです。そしてそれが、最終的には定着していかなければなりません。