周藤健先生の氏族メシヤ講座
宿命の道 12

 今、改めて家庭教会の勝利、神氏族メシヤの勝利の重要性が強調されています。
 そこで新たな段階での出発の時を迎えてこの2026年4月から、「氏族メシヤ」をテーマとした紙上講座(毎週金曜日〈予定〉)をお届けすることとなりました。
 内容は、周藤健先生(43双/20231222日聖和、享年92)が1996年当時に氏族メシヤに関するみ言の解説としてまとめられた冊子『【氏族メシヤ講座】宿命の道』です。30年の月日がたっていますので、必要に応じて用語の表記など、一部、編集部が加筆し、修正を加えました。
 神氏族メシヤ勝利のためにお役立ていただければ幸いです。

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氏族的メシヤに向かう姿勢

五、祈祷は信仰生活の生命線

 もう一つの点は、祈祷です。これなしに伝道は勝利できません。祈りというものは、真剣なものです。原理講義で表現される神様は、3人称の神様です。「神は……である」という、3人称の神様です。

 しかし、祈りの対象となる神様は、3人称の神様ではありません。2人称の神様です。「我(われ)と汝(なんじ)」、「あなたと私」という、直接顔と顔を合わせて語り合う関係です。ですから、その関係は実に真剣なものであり、実に厳粛なものなのです。神様との生きた出会いが保たれなければ、皆さんの伝道活動、氏族メシヤの活動は勝利しません。

 祈祷は信仰生活の生命線です。祈祷しないということは、例えて言えば、へその緒の切れたおなかの赤ちゃんと同じです。それでは、必ず死んでしまいます。ですから、祈祷生活を忘れてはなりません。

 それは、まず皆さんの心霊を高め、維持するために必要です。祈祷によって、必ず神様は導くことができるのです。神様の導きなしには、良い伝道はできません。

 真のお父様は、「1時間伝道するためには、3時間祈りなさい」とおっしゃいました。皆さん、それを本当に実践したことがありますか。

 氏族メシヤの伝道において祈りを実践してください。お父様のおっしゃることが、本当か、うそか、やってみてください。4時間伝道に走るよりも、3時間祈って1時間伝道した方が、どれほど素晴らしい恵みにあずかるかしれません。それを信じないから体験できないのです。それで、ただくるくる、くるくる回っているだけなのです。本当に、お父様のみ言は真実であるし、そのことを体験できれば、皆さんは勝利します。

 皆さんは、ここで根本的に伝道の姿勢を変えなければなりません。伝道対象者のリストをつくり、その人々のために涙ながらに祈る日を何日続けられますか。

 次にお話しするのは、オーストリアから海外宣教に行った兄弟の証しです。彼には30人ぐらいの信仰の子女がいます。そこで、「あなたの伝道の秘訣(ひけつ)は何ですか」という内容で、アメリカでの120日修練会で証しをしてもらったことがあります。彼はこう言うのです。

 「私は特別なことはしていません。もし他の人と多少違う点があるとするなら、それは祈ることです。自分が祈っていると、時々これから出会うであろう、神様が準備した人の姿を見たり、あるいは顔を見たりすることがあります。すると、必ず何日か後にはその人と出会うのです。そのようにして、たくさん伝道しました。

 例えばある時、光が外からサーッと差してきて、そこに白いスカートをはいた女性が入ってくるのを見ました。白いハンドバッグを提げ、白い靴と白いスカートをはいた白ずくめの女性です。そのとき、『あれっ?』と思ったのですが、そのことを忘れていました。

 何日かたって、本屋さんに行きました。そこから出ようとしたら、光がサーッと入ってきて、そこに、その時と同じ白いスーツ、白いハンドバッグ、白い靴の女性が見えたのです。その時に、あの時見た幻がサッと思い出されて、あっ、これだ、と思って、『こんにちは』とあいさつすると、『こんにちは』と答えてきました。

 そして、23分立ち話をして、『聖書の秘密を解いた、いい話があるのですが、来てみませんか』と誘うと、『ああ、そうですか。では、聞かせてください』と言って、そのまま来てしまったのです。そのまま原理を聞き、入教しました。今、彼女はアメリカのワールド・ミッション・センターで活躍しています』

 彼は、このように証ししました。このようなことがあるのです。伝道における祈りのみならず、神様のためにするあらゆる活動において、祈りは欠かせません。神様のための活動ですから、神様と相談してするのです。神様の導きなしには、何事にも大きく成功することができません。

 もちろん、伝道もそうです。それは、ヤコブとエサウの立場と同じなのです。ヤコブはエサウに勝利するために、エサウに出会う前に、ヤボク川の渡しで天使と一晩中格闘して勝利しました。そのことによって、サタンの讒訴(ざんそ)条件を清算したのです。

 同じように、私たちと私たちの伝道対象者との間で、霊界が晴れていないのです。言い換えれば、妨害するたくさんの霊界が邪魔をしているのです。ですから、その霊界を清算しないと、サタンの讒訴条件を持ったままでは、いつでも妨害が入ってきて伝道できません。

 ヤコブがヤボク川で夜を徹して天使と戦って、天使を屈伏させるまで頑張ったように、伝道対象者と私たちとの間にある霊界の障壁を取り除くために、夜を徹して祈るくらいの心情の基準が必要なのです。

 一人の人を伝道するために、夜を徹してその人のために涙を流して祈ればできることなのです。

 私たちのお父さん、お母さん、お兄さんや妹を救うために、夜を徹して祈ることができないのですか。いとこや親友を救うために、夜を徹して祈れませんか。

 やる気になれば、できるではありませんか。お母さんを天国に連れて行ってあげるために、お母さんの永遠の生命のために、自分を産んでくれ、ここまで育ててくれたお母さんを救うために、どうして夜を徹して祈れないことがありますか。三晩でも1週間でも、やれることではありませんか。

 しかし、そのような気持ちがあっても、実際にそれができていないのです。それを切り替えなければなりません。そうすれば、ちょうどエサウが屈伏したようになるのです。

 もちろん、真心を尽くさなければなりません。ヤコブはエサウの前にそのような条件を立て、霊的な背景の讒訴圏を清算しておいて、持てる全てをささげて7拝して、「あなたの顔を見れば、神様の顔を見るようです」と言いながら、全てを尽くしました。霊的にも肉的にも、全てを尽くして投入したのです。その時に、ついにエサウも感動して屈伏したのでした。それと同じことを、私たちもできるはずです。そのようにして3家庭をつくり、12家庭をつくっていくのです。

 このように、祈りは本当に力なのです。祈りは力です。祈りなしには、知恵も、力も出ません。感動させることもできません。祈りがどれほど素晴らしいものか、どれほど貴重なものなのか、祈ってみないと分かりません。祈ってみて初めて、自分が今までいかに祈っていなかったか、ということに気付くのです。

 祈らなければ、どれほど祈っていなかったかということに気付くこともできません。ブラジルを開拓した金亨泰(キム・ヒョンテ)宣教師は、「1000日間祈った」と言われます。彼は、世界開拓者の中で、最も優秀な人物の一人です。成功した一人です。その背後には、そのような祈りがあるのです。