ほぼ5分で読める統一運動 95
平和の母と、人類を救う平準化摂理

稲森 一郎

 少し長くなりますが、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の自叙伝から引用します。

 「201811月、私は黒人と白人の人種差別問題で凄絶な痛みを経験した南アフリカ共和国に行きました。その国は、20数年前に私の入国を許可しなかったことがあるのですが、今や国を挙げて歓迎してくれるようになったのです。私はその苦しみの大地で、アフリカサミットと3千組の祝福結婚式を主宰しました。60カ国以上から約1千人のVIPが参加したアフリカサミットでは、アフリカに平和を定着させ、より豊かにしていくために、私の提示した案を推進することを決議しました。

 このサミットには、南アフリカで初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ元大統領の誕生100周年を記念して、彼が残した民主主義の遺産を心に刻みつけるという趣旨もありました。国会議員であり、ネルソン・マンデラの孫に当たるマンドラ・マンデラ氏は、心から湧き出るような雄弁を通して私を証しし、聴衆から大きな拍手を浴びました。

 『神(しん))アフリカプロジェクトを通して新しい希望とビジョンを下さった韓鶴子総裁は、私の祖父のように、この時代における平和のアイコンです。韓鶴子総裁と共に、マンデラ大統の遺業を引き継ぐアフリカにならなければなりません」

 続いて開かれた祝福結婚式には、20カ国以上から約3千組が参加し、私を真の母、人類を救う独り娘として受け入れました。『あとの者は先になる』(マタイによる福音書1930節)という聖句のように、南アフリカやジンバブエ、セネガル、そしてアジアのネパールは、これまで恵まれない、曲折の多い痛みの歴史を経てきた国々ですが、独り娘を信じることによって、今や輝かしい光を発しているのです」(自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』、296297ページ)

 「平和の母」と呼ばれる韓鶴子総裁の自叙伝にあるこの記述は、今や、時代の景色が大きく変わりつつあることを示しています。
 すなわち、発展から取り残された痛みの多いアフリカやアジアの国々で奇跡が起きているという事実です。

 真の愛の教えを持って世界を巡回されたホーリーマザー・ハンの大会と祝福の行事に最も大きな歓迎の意を表した国々は、痛みの多い歴史を歩んだアフリカとアジアの国々でした。

 天運がもたらす恩恵がアフリカやアジアの国々に注がれているという今日の情勢は、先進国家と発展途上国家の間の格差をなくすために神の「平準化(先進国家から開発途上国家への富の移動による経済格差の是正)摂理」が働いていることを意味します。

 大きな転換期を迎えている現在の世界の関心は、平準化の特徴である不平等性の解消をどのようにしたら実現できるかということに向けられています。

 豊かな者と貧しい者が一緒に暮らす社会は、どうしてもギクシャクし、トラブルの多い不安定な社会になりやすいものです。

 2018年から2019年にかけて行われた韓鶴子総裁によるアフリカサミットはことごとく大成功を収めました。
 韓総裁は、人類の共通の親である神様のもとでこそ、平準化原則を中心とした平等性の社会は実現できると提示しました。

 韓総裁がアフリカの地で「真の母、人類を救う独り娘」として受け入れられたという事実は、まさに人種の違いを超えた人類一家族世界(神のもとの人類一家族)を実現することができる新しい時代が始まっていることを何よりも雄弁に物語っているといえるのです。