2026.03.17 17:00

世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~
イラン、最高指導者にモジタバ師を選出
渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)
今回は、3月9日から15日までを振り返ります。
この間、以下のような出来事がありました。
イラン、新しい最高指導者としてモジタバ師(ハメネイ師の次男)を選出(3月9日)。在韓米軍戦力の中東移動が明らかに(9日)。イラン、ホルムズに機雷敷設開始と米CNNが報道(10日)。G7首脳会議、ホルムズ海峡で船舶護衛を検討(11日)。中国、全人代閉幕(12日)。日本政府、「国家情報局」法案を閣議決定(13日)。イラン、水上無人艇でタンカー攻撃(13日)、などです。
イランの最高指導者を選ぶ専門家会議は3月9日、ハメネイ師の後継者に次男のモジタバ・ハメネイ師(56)を選出したと発表しました。1979年のイラン革命後、3代目の最高指導者です。
最高指導者は、政府、司法、軍などを指揮し、国政全般に決定権を持っていますが、選出されたモジタバ師は革命防衛隊とのつながりが深いことが知られており、イランが抗戦を続ける意思の表れとの見方が強くあります。
最高指導者に選出されたモジタバ師は12日、就任後初の声明で「ホルムズ海峡封鎖は敵に圧力をかけ手段として続けるべきだ」と発言。しかし映像に本人の姿はなく、音声もAIによるものでした。
モジタバ師は就任後、一度も公の場に姿を見せておらず、重体説や死亡説まで出ています。
トランプ米大統領は、モジタバ師就任に強い不満を持っています。イスラエルは、後継者が誰になっても標的にすると表明しています。
イランに対する米国の決意は、2月24日の大統領一般教書演説によく表れています。
「何十年もの間、イランに核兵器を絶対に持たせないことが米国の政策だった。イランでは抗議活動があったこの数カ月に、少なくとも3万2千人の抗議参加者を殺害したようだ。われわれは交渉中だ。彼らは取引を望んでいるが、われわれは『核兵器を絶対に保有しない』という言葉をまだ聞いていない。私が望むのは外交でこの問題を解決することだ。だが一つ確かなのは、世界一のテロ支援国家が核兵器を持つことは絶対に許されないということだ。いかなる国も米国の決意を疑ってはならない」
2月に入り、両国の高官による核協議は3回にわたって行われました。
2月26日の協議でイランや仲介国であるオマーンは進展があったと説明していましたが、米・イラン両国の主張は当初から食い違っていたのです。
イランは核武装の意図を否定し、米国との高官協議でも核開発は平和利用だと訴えてきたのですが、行動が伴っていません。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、イラン当局者は核兵器製造につながるウラン濃縮の完全放棄や核施設の解体、保有する高濃縮ウランの国外移転を拒絶したといいます。
そして大きな懸念材料として常に指摘されてきたのが、イランが保有するとされる濃縮度60%のウラン約440キロの存在です。濃縮度60%のウランは、数週間程度で兵器級にまで濃縮度を高めることが可能なのです。
米国とイスラエルは今、濃縮ウランを確保して国外に運び出すために、特殊部隊をイランに派遣する計画を検討しているといいます。
しかしこれを実行するためには、ウランの所在を特定し、イランの抵抗を封じておくことが必要となります。大がかりな地上作戦が必要になるとみられているのです。
これまでイランが、イスラム原理主義組織ハマスや、親イラン民兵組織ヒズボラなどの「代理勢力」を通じて「イスラエルの破壊」をもくろんできたことは明らかです。
2023年10月、イスラエルはハマスの奇襲を受けたことで、代理勢力を操るイランに「最後の一撃」を加えなければ、イスラエルを脅かす根本原因を排除できないと決意するに至ったのです。
今、新たな段階に入りつつあります。
G7の議長国フランスの大統領府は3月11日、同日オンラインで開催されたG7首脳会議で、中東海域の「航行の自由」確保に向けた連携を確認し、船舶護衛の可能性を検討することで合意しています。
トランプ大統領は14日、イランが事実上封鎖ししているエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を通過する商船の護衛のために、「多くの国が戦艦を派遣する」とSNSに投降しました。
そして参加が望まれる国の一つとして、日本も挙げたのです。多くの制限はありますが、同志国としての姿勢は明確に示すべきです。
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