2026.03.03 17:00

世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~
米・イスラエルがイランへの軍事攻撃開始、ハメネイ師死亡
渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)
今回は、2月23日から3月1日までを振り返ります。
この間、以下のような出来事がありました。
イランで反政府デモ再燃、3日連続(2月23日)。米、10%代替関税(相互関税に代わる)を発動(24日)。中国が日本20社を団体規制、軍民両用品の輸出禁止(24日)。ロシアによるウクライナ軍事侵略から4年(24日)。米大統領、一般教書演説(24日)。北朝鮮、朝鮮労働党大会が閉幕(25日)。イスラエルと米国がイランに対して軍事攻撃開始(28日)。米・イスラエルによる攻撃でイランの最高指導者ハメネイ師が死亡(28日)、などです。
トランプ大統領は2月28日、自身のSNSで動画を配信しました。その中で、「米軍はイランで大規模な戦闘作戦を開始した」ことを明らかにしました。
米国のイスラエルと共に行っている今回の攻撃は、イランの最高指導者のハメネイ師を含む指導者らを標的にした体制転覆が主要な狙いといえます。今回は、首都テヘランへの攻撃に踏み切りました。
トランプ氏は動画で、「われわれの目的はイラン政権という凶悪で非常に過激で恐ろしい集団による差し迫った脅威を排除し、米国民を守ること」とし、国際秩序の維持と自衛のための行動であることを強調しているのです。
トランプ大統領は2月24日に行われた「一般教書演説」においても、イランについて、「何十年もの間、イランに核兵器を絶対に持たせないことが米国の政策だった。イランでは抗議活動があったこの数カ月に、少なくとも3万2千人の抗議参加者を殺害したようだ」と述べ、さらに「われわれは交渉中だ。彼らは取引を望んでいるが、われわれは『核兵器を絶対に保有しない』という言葉をまだ聞いていない」「私が望むのは外交でこの問題を解決することだ。だが一つ確かなのは、世界一のテロ支援国家が核兵器を持つことは絶対に許されないということだ。いかなる国も米国の決意を疑ってはならない」と警告していたのです。
イスラエルのネタニヤフ首相は同日、ビデオ声明で、ハメネイ師が死亡したことを示す「兆候が数多くある」と述べました。
複数の海外メディアも同日、イスラエルの高官の話として、米国とイスラエル軍事作戦によりハメネイ師が死亡したとの情報を伝え、米政府も同意していると報じました。
そしてイラン国営テレビも、最高指導者ハメネイ師が死亡したことを報じ、40日の喪服期間に入ると告げたのです。
ハメネイ師は1989年から37年間イランを統治。86歳でした。
攻撃2日前、アメリカとイランはイランの核開発を巡って間接的に協議していましたが、合意には至らず協議は終了していました。
イラン政権はこれまで、一貫して核兵器は望んでいないと主張してきましたが、行動は別でした。原子力発電の民生利用を超えるレベルまでウランを濃縮していることは、国際原子力機関(IAEA)も確認しているのです。
攻撃を受けたイランは、中東全域に反撃を実施しています。
イラン外相は、米国とイスラエルによる「一方的で違法な」攻撃への報復だとしていますが、英、仏、独の3国がイランの無差別攻撃を非難する「共同声明」を3月1日に発表しています。
その内容は、イランが、米国が拠点を置く湾岸諸国やイスラエルに反撃していることを非難し、「われわれや同盟国の利益を守るための防衛的な措置を講じる」というものです。
今後、自国や同盟国を守るために必要な防衛措置を取るとして、「ミサイルやドローンの発射能力を破壊する可能性もある」と警告しています。
トランプ氏はイランについて、自身のSNSで「アメリカを標的とした終わりのない流血と集団殺戮(さつりく)を展開してきた。イランは核計画を放棄するあらゆる機会を拒み、ヨーロッパや米軍の外国基地を脅かす長距離ミサイルの開発を進めている。それらは近いうちにアメリカ本土にも到達し得る」と述べています。
今後の展開についての予想はできませんが、米国とイスラエルの行動を「軍事侵略」と一方的に非難する国内外の主張に対して、両国の行動は「国際秩序の維持と自衛」のためであるとの本質を強調しておきます。
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