ほぼ5分で読める統一運動 87
み言(教え)が先ではなく、実体が先

稲森 一郎

 「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」という名称の大会が、201078日に韓国の天正宮博物館で開催されました。
 これを皮切りに、同名のタイトルの大会が724日に米国・ニューヨークのマンハッタンセンターなど、韓国と米国において数回にわたり開催され、2011424日には、韓国・仁川の松島(ソンド)コンベンシアにおいて、韓国の公職者と食口(家庭連合の教会員)、平和大使ら、12000人以上が参加する「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」が挙行されました。

 この大会で文鮮明(ムン・ソンミョン)師は以下のように語られています。

 「み言が先でしょうか、実体が先でしょうか。今日の宗教では、実体に関することには確信をもつことができず、教えを重要視するので、実体と教えが一体になるというのは、本当に難しいことです。統一教会では、み言が先ではありません。実体があって、その実体が行った事実をみ言で証(あかし)するので、内外が一致し得る内容を知ることができるというのです。今まで、宗教界や学問世界において真理を探究するに当たって、問題となっていた焦点を解決するために、実体み言宣布大会が始まったのです」(天一国経典『真の父母経』、1486ページ)

 教えを重要視する今日の宗教、また、宗教界や学問世界において真理を探究するに当たって問題となっていた焦点、すなわち教えやみ言が先にあり、実体は後であるとする考えを否定して、実体があって、その実体が行った事実をみ言で証しするので、内外が一致し得る内容を知ることができる、結局のところ、実体が先であると見ざるを得ない、と論破されました。

 この「実体が行った事実をみ言で証する」という経過作業を見る限り、明らかに、実体が先行する形を取っているわけです。
 み言は実体が行った事実を「証明し、認証する」役割を担っていて、実体に先行する所にいません。

 この透徹した認識は恐ろしいほどの実証主義であり、実証し実体で証明されたものをみ言(真理)の倉庫に収めるということになります。
 いまだ証明され得ないものを真理として刈り入れるわけにいかないという文師の実証主義は、曖昧模糊(もこ)としたあらゆる観念を打ち破るものであり、自ら実証したものを「実体」として扱い、真理認定を与えるということになるのです。

 文師はこう述べています。

 「すべての存在は、神様に似ました。神様の愛の実体圏である真の父母の完成のためのものです。ですから、霊的神様と実体の神様が一つにならなければなりません。この実体圏を求めるために父母様は苦労したのです。個人、家庭、氏族、民族、国家など、八段階のすべてが反駁(はんばく)しましたが、砕けませんでした。自分たちが砕けていったのです。彼らは自分を中心とした自我自覚圏を中心として現れましたが、父母様は他我自覚圏を中心として、ために生きて投入し、自分のことを考えなかったので、堕落世界のすべての因縁を抜け出してしまい、神様の体を定着させることができたというのです」(同、1488ページ)

 文鮮明・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻は、「天地人真の父母」として定着することに勝利し、「実体み言」の宣布を果たされました。
 天地人真の父母として定着された夫妻は、他我自覚圏を中心として、ために生きて投入し、自分のことを考えなかったので、堕落世界の全ての因縁を抜け出してしまい、神様の体を定着させることができたのです。

 現在、どんな苦難をもホーリーマザーハンは乗り越えて、人類の前途に燦然(さんぜん)たる救いの光を掲げていかれることでしょう。