2026.02.04 17:00

共産主義の新しいカタチ 95
現代社会に忍び寄る“暴力によらざる革命”、「文化マルクス主義」とは一体何なのか?
国際勝共連合の機関紙『思想新聞』連載の「文化マルクス主義の群像〜共産主義の新しいカタチ〜」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。(一部、編集部による加筆・修正あり)
マルクス主義と共産党の「死」を宣告
ルイ・アルチュセール(下)①
アルチュセールは晩年、マルクスの経済決定論を否定したベンヤミン思想に接近し、さらにマルクス思想が共産主義社会実現への終末的目的論という観念論だと批判し、やがて「マルクス主義と共産党の死」を宣告することになるのです。
アルチュセールは晩年、論文「限界の中のマルクス」で、マルクスとマルクス主義の思想及び運動の歴史的文脈の中で「マルクス主義と共産党の貧困」を徹底的に露わにすることによって、そこから新たな思想的展望を開こうとしました。それはマルクスの「歴史的功績」に対する賛辞は惜しまないものの、「あたかも死者の遺産を調べて財産目録を作っているかのようだ」(『アルチュセール全哲学』)と今村仁司が述べるように、「マルクスの限界性」についても率直に認めたものでした。
さらに今村は「マルクスの思想と科学的研究が人類にもたらしたものは大きい。それは言うまでもない。しかし哲学者としてのマルクスに対して、アルチュセールが哲学者として対面するときには、『マルクスの哲学』なるものへの彼の懐疑はますます大きくなる。マルクスの『哲学』ですら疑われるのだから、当然ながらもっと強い意味で、諸々の共産党への懐疑と批判は過酷なまでに厳しくなる」と続けます。
そしてアルチュセールは「『共産党宣言』『資本論』の大切な部分のマルクス主義は死んだ。資本主義論や階級闘争論の知は残るとしても、その他の部分は死滅した。すべての共産党も死んだ」と決定的な文言を残しているのです。
(続く)
★「思想新聞」2026年2月1日号より★
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