世界はどこに向かうのか
~情報分析者の視点~

イタリア・メローニ首相の訪日
日伊初の女性首相会談の意義とは

渡邊 芳雄(国際平和研究所所長)

 今回は、112日から18日までを振り返ります。

 この間、以下のような出来事がありました。

 北大西洋条約機構(NATO)北極圏防衛で合同作戦(112日)。韓国・ソウル地裁、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に死刑を求刑(13日)。日韓首脳会談が奈良で開催(13日)。日比、物品役務相互提供協定(ACSA)に署名(15日)。日米国防相会談で南西諸島「最優先」を合意(15日)。イタリアのメローニ首相来日、日伊首脳会談開催(16日)。中国とカナダの首脳会談が行われ、相互に関税下げで合意(16日)、などです。

 イタリアのメローニ首相が115日に来日して17日まで滞在しました。そして16日、高市首相と会談。日伊初の女性首相会談となりました。
 近年イタリアは、インド太平洋への関与を深めています。メローニ政権は2022年に発足して4年目となりますが、政権の安定ぶりは欧州で際立っています。

 2023年には中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を決定し、親中路線を修正。2024年には米軍主導の環太平洋合同演習「リムパック」に参加しています。
 日本との協力にも熱心で、2024年には空母カブールを横須賀に初寄港させ、自衛隊との共同訓練を行っています。日本との物品役務相互提供協定(ACSA)も締結しています。

 会談は首相官邸で行われました。
 今年は日伊外交関係樹立160周年という節目でもありますが、友好関係の確認を超えた、両国の、それも両女性首相の役割は極めて大きなものがあるといえます。

 会談での合意内容は、日伊関係を「特別な戦略的パートナーシップ」に引き上げること、重要鉱物のサプライチェーン(供給網)の強化を含む経済安全保障分野での連携で一致したこと、AIや半導体など科学技術協力を促進することなどが挙げられます。

 高市氏とメローニ氏はよく似ています。何よりもその「保守的政治信条」です。さらに、たたき上げで国のトップに上り詰めた経歴です。
 昨年(2025年)11月のヨハネスブルグ・G20サミットが初対面の場となりましたが、その際、高市氏が両手を上げてメローニ氏とハグをする姿が話題になりました。

 両者は「似た者同士」といわれます。
 高市氏は学費をアルバイトで稼ぎながら大学を卒業。松下政経塾を経て政界入りしたたたき上げの政治家です。
 メローニ氏は、子守やバーの定員として生活費を稼ぎながら、21歳で地方議員に当選して政治家の道を拓(ひら)きました。二人とも世襲や学閥に頼らず、下積みから這(は)い上がった政治家なのです。

 そして二人とも、トランプ政権を重視する姿勢で一致しています。
 メローニ氏は昨年1月、トランプ氏の就任直前に南部フロリダ州にある私邸マールアラーゴを訪れ、信頼関係を強めました。
 高市氏は昨年10月、訪日したトランプ氏と米軍・横須賀基地を訪問し、二人で原子力空母「ジョージ・ワシントン」に乗艦。その際、首相は右親指を突き上げるサムズアップというポーズを繰り返しました。日米の蜜月ぶりを演出したのです。

 政策をしっかりと進めているところも共通点です。
 メローニ氏は当初、「極右」として欧州で警戒されましたが、就任後は現実路線で広範な支持を集めたのです。

 両首脳は、トランプ大統領を支持する点、関係を重視する点で一致しています。
 米国が世界秩序を大きく変える中で「西側の結束をどう守るか」も大きな課題になりますが、両首脳が果たす役割は非常に大きなものがあるといえるでしょう。



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