2026.01.19 22:00

facts_3分で社会を読み解く 103
ニューヨークで行われた信教の自由に関する国際会議(12)
実体験をもとに反家庭連合活動の実態を公に
ナビゲーター:魚谷 俊輔
2025年8月1日から3日にかけて、米国ニューヨーク市において、「宗教の自由に対する現代の脅威の根本原因を評価する」をテーマとする、第3回HJI平和と公共リーダーシップ会議が開催された(「HJI」とはHJ平和・公共リーダーシップ国際大学院のことで、かつての統一神学大学院を指します)。
この会議の日本に関するセッションでは、小出浩久医師が拉致監禁強制棄教を受けた体験について語った。
その内容紹介の続きであり、今回が小出医師の証言の最終回である。
私が弁護士たちに強要されて、教会と一心病院を相手取った訴訟を起こすとすぐに、さらにトラウマを伴う行動を強いられました。私は、信者が監禁されているアパートに行き、彼らと話すよう命じられたのです。
私は今でも、罪のない信者たちの部屋を訪ねたことを後悔しています。彼らは苦しんでいました。
松永堡智(やすとも)牧師の教会では、毎週末、信者の親たちを対象にした相談会やセミナーが開かれていました。
牧師や元信者たちは、「子供を助ける唯一の方法は監禁しかない」と説得し、どのようにして信者を閉じ込めるか、その手順まで詳しく説明しました。特に、監禁は親や兄弟にしかできないのだと強調していました。
私は監禁を勧める立場になり、そのグループの中心的な存在となっていました。まるで生ける屍(しかばね)のような気持ちでした。
私は、教会の近くにある病院で助手として働き始めました。人の役に立てることに喜びを感じました。
2カ月間その病院で働いた後、銀行口座にいくらかのお金が貯まり、私はそのグループを離れて東京へ逃れることができたのです。
両親がショックを受けることは分かっていました。その後2年間、私は自分の居場所を知らせることができませんでした。両親がまだ宮村峻(たかし)氏のグループと関係を持っていて、再び私を監禁する可能性があると思ったからです。
父は宮村氏の助言に従い、新しい建物を建てるために2万ドルを借金して、それを松永氏の教会に渡しました。


その後、私はこの2年間の体験を本に書き、反家庭連合活動の実態を公にしました。それが、1996年11月に光言社から出版された『人さらいからの脱出』です。
この本によって、私は自分の身を守ることができ、両親や兄弟と安全に連絡を取れるようになりました。2023年9月には、この本の改訂版が出版されています。
その後、母はアルツハイマー病を患い、家庭連合に対する憎しみも全て忘れてしまいました。そうなってようやく、私は母が本来持っていた温かな愛情を感じられるようになりました。
一方父は、結局失敗に終わったディプログラミングに20万ドルも費やしたと語っていました。