ほぼ5分で読める勝共理論 107
改めて勝共理論とは?⑤
共産主義は「神なき宗教」

編集部編

 今回が最終回です。

 さて、共産主義者は普通の人とは違う考え方をします。
 それはどういうことでしょうか。

 普通の人は政治を論じるときは政策や責任能力で考えます。
 例えば選挙の時は、この政党の経済政策はどうだとか、安全保障政策はどうだというように政策を考えて投票します。

 あるいはその政党が信頼できるかどうかを考えます。
 かつて民主党は、私たちを信頼して一度だけ政権を任せてほしいと訴えました。しかし任せてみたら大変なことになりました。それでその人たちの支持率は今でも数パーセント程度です。責任能力がないことが分かってしまったからです。

 つまり多くの人は、政治を判断するときは政策や責任能力を見て判断するわけです。
 ところが共産主義者はそうではありません。
 そもそも共産主義を採用して、経済がうまくいった国は世界中で一つもありません。

 旧ソ連は崩壊しました。中国も資本主義を導入しました。普通に考えれば、誰も共産主義を支持しないはずなのです。ところが共産党員は今でも共産党を支持しています。

 何十年も共産党員を続けてきても、日本が共産化される気配は全くありません。一方で、共産党内部は高齢化で困っています。革命が起こる見込みはありません。
 そんな状況でも彼らは共産主義を信じて、目をつり上げて活動を続けます。

 なぜかというと、彼らは共産主義を思想として信じているからです。政策や責任能力で判断しているのではありません。思想を信じているのです。
 これは、共産主義が宗教だということです。神を否定する無神論です。いわゆる神なき宗教です。

 過激で間違った宗教は自爆テロを起こしたりします。共産主義もそれと同じです。人々に恨みや憎しみを植え付けて闘争に走らせます。聖なる戦いであると訴えるわけです。これが共産主義の特徴です。

 共産主義と戦うには、政策や能力に問題があると言っても無駄です。
 「共産主義のために世界中で1億人以上の人が死にましたよね。中国を見てください。北朝鮮を見てください。ひどいことをこんなにしているじゃないですか。あれが共産主義の結論ですよ」と言っても無駄なのです。

 なぜなら、彼らはそれでも共産主義が正しいと信じているからです。だから共産主義を克服するにはその信念を崩すしかありません。

 「人間が物と同じなんていう哲学は絶対に間違っている」

 「階級闘争論なんて論理のすり替えだ」

 こういう理論武装がないと、共産主義に負けてしまいます。政治家であれば中国の工作にやられてしまいます。

 つまり、日本という国を共産主義から守る闘いは、本質的には理念の闘いなのです。この点が「勝共」の神髄だと思います。

 日本は家族文化の国です。会社も地域社会も国も家族として考える文化があります。その軸になる家族制度が壊されてしまったら、日本は一気に崩壊してしまうのではないでしょうか。

 ですから筆者は、この理念の闘いの中でも最大の争点は、日本は家族制度を守れるか、その基本となる戸籍制度を守れるかということになるのではないかと思っています。

 共産主義の暴力は大問題ですが、それ以上に哲学が問題です。
 暴力は見えますが、哲学は見えません。ですから人々の心にいつの間にか入り込んでしまいます。

 共産主義の哲学を克服する理論が「勝共理論(勝共思想)」なのです。

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