2025.12.04 12:00

ほぼ5分で読める勝共理論 106
改めて勝共理論とは?④
弱者を利用する共産主義
編集部編
家族制度の破壊を目指す共産主義
前回に引き続き、階級闘争論という共産主義の哲学の問題点について説明します。
階級闘争論の特徴は、弱者の味方ではなく、弱者を利用しているところにあります。
このことは文化共産主義問題でも同様です。
LGBT問題も選択的夫婦別姓問題もそうです。彼らの目的は当事者に寄り添うことではありません。日本の家族制度を壊すことなのです。
「妻や子供がつらい目に遭うのは家族制度のせいだ。だから家族をバラバラにして個人主義の国にしよう」というわけです。
子供の虐待があった場合には、「お父さんの愛情が足りなかったのではないか」とか、「お母さんが精神的に行き詰まってしまっていたのではないだろうか」とか、そうした人間の精神面は考えないのです。
全て唯物的に考え、形だけを考えます。
制度が悪い、制度を壊せば全てうまくいく、家族制度を壊せば子供は虐待から解放されると考えます。
実際に家族がバラバラになったら子供がどれだけ精神的な打撃を受けるかとか、どんなにつらい目に遭うかといったことは考えないのです。
つまり、彼らは当事者を利用して日本を革命しようとしているのです。
日本は優しさと配慮のある国です。
同性愛者に対しては、欧米のような激しい差別は古くからありませんでした。
同性愛者のかたが日本に来ると、「日本は差別がないですね」「良い国ですね」と言ったりします。
夫婦別姓に関しても、名字を変えたくなかったら事実婚でもいい、通称を使ってもいい、そういう考えも尊重しようと多くのかたが考えます。
事実婚も通称使用も駄目だと言うような人はほとんどいません。それが日本人の優しさであり、配慮なのです。
ところが、文化共産主義者はこの日本人の優しさや配慮を利用するのです。
日本の文化を破壊する共産主義
同性婚合法化や選択的夫婦別姓を受け入れない人は「差別主義者だ」「優しさや配慮に欠ける」「時代遅れで心が狭い」「頭が固いし融通が利かない」、といった批判をされがちです。
でも実際のところ、このような批判は論理のすり替えです。
同性愛者を個人として受け入れることと、国の戸籍制度を根本から変えてしまうこととは全く意味が違います。
同性婚を合法化したら、同性婚と異性婚を同様に扱わないと違法になってしまいます。
これは逆差別であるし、何より子供にどんな影響が出るか分かりません。単に優しさや配慮に欠けるという問題ではないのです。
同様に、事実婚や通称使用を認めることと選択的夫婦別姓を認めることとは全く意味が違います。
現制度では名字は家族の名前であって、個人の名前ではありません。選択的夫婦別姓を導入すれば家族の名前はなくなってしまうのです。「佐藤」も「鈴木」も全部その人個人の名前になって、家族を表す名前というのはなくなります。
つまり、日本の家族制度を根本から破壊してしまうことになるのです。これは優しさや配慮とは全く違う話です。
文化共産主義者の狙いは端的に言うと「革命」です。
弱者の味方のふりをして日本人の良心を脅迫し、日本の家族制度を根本的に変えようとしています。これも責任転嫁であり、論理のすり替えです。
ところが、政治家に国家観がないとこの本質が見抜けません。弱者に寄り添おうとするいい人ほど見抜けなくなってしまいます。
「お互いの主張を聞いて落としどころを探そうじゃないか」
「同性婚も異性婚も両方尊重しよう」
「名字は結婚して変えてもいいし変えなくてもいい」
「これが両者の落としどころじゃないか」
日本の文化や歴史を根本から壊してしまうような大変なことなのに、そんなふうに個人のレベルだけで考えてしまうのです。
改めて話をまとめます。
共産主義の暴力は大問題です。でも、暴力を使わなかったとしても、階級闘争論の哲学が広がると、日本の文化が破壊されてしまいます。
家族がバラバラになって、日本が日本でなくなります。ですから共産主義は哲学が問題なのです。
【関連書籍】
◆『よくわかる勝共理論~日本と世界の平和のために~』(光言社)