2025.12.05 22:00

【テキスト版】
そうだったのか!人類一家族
第11回 怨讐を超えて戦争回避に導いた文鮮明師
ナオミ:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!人類一家族」へようこそ。
ナビゲーターの「ナオミ」です。
「人類一家族世界」はどのようになされるのか。
今回も皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
ソウタ:
こんにちは、「ソウタ」です。
よろしくお願いします。
僕も人類一家族世界を一日も早く実現したいと願う一人です。

ナオミ:
さて、ソウタ君。
今まで見てきたように、米ソ冷戦が終結して1990年代に入ると、世界は大きく変わっていったわね。
ソウタ:
はい、ナオミさん。
冷戦後の世界の動き、勉強してきました。
僕が話してもいいですか?
ナオミ:
もちろんよ
ソウタ:
世界情勢のこのような急変を見て、最も強く反応した国が北朝鮮だったんですよね。
ルーマニアの独裁者、チャウシェスク大統領が処刑される映像が流れ、同じ運命になるかもしれないと、疑心暗鬼になっていたのが金日成(キム・イルソン)主席だったといわれています。
そのような状況の中で、北朝鮮の「核兵器開発」が打ち出されました。
米国のブッシュ大統領は、このことに敏感に反応しました。
湾岸戦争に勝利した米国は、「次は北朝鮮だ」と懸念を強め、後に「防衛的先制攻撃」の概念を打ち出したんですね。
北朝鮮が核関連施設の無条件査察を拒否すれば、先制攻撃も検討すると、米国は自国の姿勢を示しました。
それは一触即発の危機的状況でした。
でも当時の米国を止められる人は誰もいませんでした。
金日成主席を説得できる人も誰もいませんでした。

ナオミ:
そうね。
そんな中で立ち上がったのが、文鮮明(ムン・ソンミョン)先生ご夫妻だったのね。
1991年11月30日、文先生ご夫妻は「戦争はだめだ!」と言われ、電撃的に北朝鮮を訪問されたのね。
北朝鮮は、文先生ご夫妻の生まれ故郷でもあるの。
この時の様子は、同行したワシントン・タイムズの朴普煕(パク・ポーヒ)社長の証言として、詳細な記録が残されているわ。
ソウタ:
ナオミさん。
朴普煕社長の証言集、僕も何冊か読んだことがあります。

ナオミ:
文鮮明先生ご夫妻が北朝鮮を訪問した時、平壌国際空港では、金達玄(キム・ダリョン)副総理や尹基福(ユン・ギボㇰ)朝鮮海外同胞援護委員会委員長(当時)ら幹部が、丁重に出迎えたの。
故郷を懐かしく訪ねた文先生ご一行だったけれど、その後何日かたっても金日成主席が直接対応するという連絡はなかったの。
このままでは流されてしまうと考えた文先生は、乾坤一擲(けんこんいってき)の策を打つの。
ソウタ:
文鮮明先生は運命を懸けて、のるかそるかの大勝負に出たんですね。
ナオミ:
北朝鮮の国会議事堂である「万寿台議事堂」で北朝鮮幹部との会談中、文先生は突然立ち上がり、机をたたきながら激しく語り始められたの。
ソウタ:
うわっ! すごい展開になりましたね。
ナオミ:
そうね。
文先生はその時、次のように訴えたの。
「何が主体(チュチェ)思想か! どうして人間が宇宙の中心になるのか? 人間の上に創造主である神様がいらっしゃる。だから主体思想では統一はできない! 統一は神様がなさる。私に任せてみなさい。私が北朝鮮を生かす。分かりましたか! 尹委員長!」
ソウタ:
うわ~、緊張感、半端じゃないですね。

ナオミ:
幹部たちは怒りに顔を硬直させていたそうよ。
でも文先生はお構いなしに続けたの。
「尹委員長、金副総理! 北朝鮮を私に任せなさい。3年だけ任せてみなさい。皆がよく暮らせるようにしますから。私は金主席が好きだ。しかし、主席も私の言葉を聞かなければならない」
沈黙する幹部たちに、「なぜ答えない!」と、文先生は詰め寄ったそうよ。
その時、同行していた朴社長はこう思ったそうなの。
「終わった。われわれは皆死んだ。文先生に危害が及ぶかもしれない。ここからどうやって抜け出すか!」

ソウタ:
そりゃあもう、金日成主席との会談は誰が見ても絶望的という感じだったんでしょうね。
それどころか、文先生たちが無事に北朝鮮を出国することすら危ぶまれるような状況に陥ったという感じですね。
ナオミ:
でもね、事態は意外な展開を見せるの。
文先生のことを伝え聞いた金日成主席は、全く違う反応を見せたのね。
「正直な人だ。腹もある。やはり大きな人物だ! この人に対してさらに興味深くなった」と言ったそうなの。
こうして道が開かれ、文先生ご夫妻と金主席との世紀の会談が実現したの。

ソウタ:
文先生ご夫妻と金主席との会談は、1991年12月6日に行われたんですよね。
金主席は、かつて日本赤軍のメンバーを使って文先生の暗殺を何度も仕掛けてきたとされる、文先生にとっては怨讐(おんしゅう)の相手ですよね。
ナオミ:
でも文先生は金主席と会った時、金主席をいきなり抱きしめたの。
そして昼食会場に席を移してから、親しみを込めてこう言われたの。
「あなたは私よりも年上ですから、お兄さんですね」
すると金主席は、「文総裁、私たちはこれから兄と弟として仲良くしていきましょう」と言って、文先生の手をしっかりと握ったのね。
金主席はいつになく上機嫌になり、「このような人物に会ったことがない」と喜んだというわ。

ソウタ:
いや~、事実は小説より奇なりとはこのことですねえ。
ナオミ:
後に文鮮明先生はこう語られているの。
“私は彼に父母の心情で会った。真の愛には怨讐の概念がないのだ”と。
その時、文先生は金日成主席に対して、“核は平和利用のみにして、核査察を受け入れてください”と言われたの。
そして文先生と金主席は、共同声明まで調印して約束を交わしたのね。
ソウタ:
その直後、北朝鮮政府の態度が急変したんですよね。
12月末に韓国との間で核査察を受け入れることを約束し、非核化を掲げる共同宣言に合意しました。
こうして、この時の戦争の危機は回避されたんですね。

ナオミ:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!人類一家族」
今回はこの辺で。
次回もお楽しみに!
それでは、またお会いしましょう!