ほぼ5分で読める統一運動 76
「アベル国連」としての天宙平和連合の登場

稲森 一郎

 文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻の主導による統一運動(世界平和実現運動)が、1960年以降、さまざまな分野で展開されるに従って、運動の実績も確かな基盤を形成していくことになります。

 そして夫妻は、2005912日、アメリカのニューヨークで、各分野にわたる活動の集大成ともいうべき組織、「天宙平和連合(UPFUniversal Peace Federation)」を創設します。

 創設に際して、文鮮明師はこのように語っています。

 「アベル国連である『天宙平和連合』を創設しようと思います。これは、国際連合と同じです。国際的な平和連合をつくろうとしているのです。ここに『天宙』という言葉が入らなければなりません。ですから、『天宙平和連合』という名前を付けました。天地の平和を中心として連合した一つの天宙平和統一国、すなわち天一国になるのです。ですから、『“天宙平和連合”を中心としてアベル国連を編成する』と、公式的に発表するのです」(天一国経典『真の父母経』、938ページ)

 文師の言葉によれば、UPFは実質的に国際連合と呼ぶべき組織であり、現行の国連(カイン国連)に対して、アベル国連というものであると説明されたのです。

 現行の国連が、政治、経済(物質的=カイン)を中心とするものだとすれば、UPFは宗教(精神的=アベル)も責任を持つ立場で国連の機構の一部として仲間に加わり、その使命を果たすことになるので、アベル国連というのだと述べたのです。

 また、宗教だけでなく、あらゆる分野の専門家たちも参加できる専門組織を設け、現行の国連が及ばなかった面をも補足して平和の構築を十全にすることを文師は強調しました。

 その結果、現在、UPFは以下の専門組織を抱えて、活発な活動を展開しています。

・ISCP(世界平和頂上連合)
・IAPP(世界平和国会議員連合)
・IMAP(世界平和言論人連合)
・IAPD(世界平和宗教人連合)
・IAED(世界平和経済人連合)
・IAAP(世界平和学術人連合)
・IAACP(世界平和芸術人連合)

 などです。

 各界をリードする世界の指導者たちが意見を述べ、アイデアを提供し、論議を尽くして世界の平和を実現する道を見いだし、実践することにより、明日の世界、未来の地球を輝くものにするのが「アベル国連」です。

 アベル国連、すなわちUPFの創設がこのようにして誕生したという事実は、現代における人類への最高の福音であると考えてもよいでしょう。

 UPFの活動が世界的に展開されているニュースを耳にした国連は、2018724日、UPFを国連経済社会理事会(ECOSOC)の総合協議資格を持つ国連NGO(非政府組織)として認定しました。

 UPFは「各界の指導者で、専門性と徳望を持って社会に貢献している者」を「平和大使」に任命しています。
 UPFの付設機関として平和大使協議会があり、世界各国の平和大使たちの活動も非常に熱心です。

 今や、文鮮明・韓鶴子夫妻が主導する統一運動は、押しも押されもせぬ世界規模の平和実現運動として、高く評価されています。

 特に、20129月に文鮮明師が聖和(逝去)されて以降、韓鶴子総裁が主導する統一運動は、大変な実績を積み上げており、その結果に注目せざるを得ません。

 故に韓国政府が現在、韓鶴子総裁に取っている恥ずべき不条理な措置は、韓総裁の実績を知る各国要人たちには大いに不評を買っており、抗議の声が絶えません。

 韓総裁の毅然としたお姿は、天地に恥じることのないこれまでの平和実現の歩みを物語っています。そして世界もまた、真実を分かっているのです。