2025.11.15 22:00

ほぼ5分で読める統一運動 74
神様王権即位式と天一国時代の始まり
稲森 一郎
神の創造において、その本然の構想理想である人間に与えた祝福、すなわち、三大祝福の理想が実現された場合、アダムとエバは、長子権の確立(第一祝福=個性完成=個人完成)、父母権の確立(第二祝福=子女繁殖=家庭完成)、王権の確立(第三祝福=万物主管=世界完成)の三大権能を成し遂げたはずです。
創造主である神は、子女であるアダムとエバが三大祝福を成就することによって、天宙の王たる創造主として、絶対的王権の栄光に包まれてその玉座に即位され、「神様王権即位式」の礼が厳かに執り行われるご計画であったことでしょう。
しかしアダムとエバの堕落によってそれは成し遂げられませんでした。
旧約、新約の救援摂理から成約の完成摂理へと進み、真の父母様(1960年に聖婚された文鮮明〈ムン・ソンミョン〉師と韓鶴子〈ハン・ハクチャ〉女史)が現れ、長子権、父母権を復帰し、最後に王権を確立して、神を天宙の王として栄光の玉座にお迎えする「神様王権即位式」が、新千年紀(2001年からの千年期間)の出発を飾るにふさわしい式典として21世の始まりの時に挙行されたのです。
2001年1月13日のことです。
真の父母様は、神様王権即位式のための基台を造成するために、海洋還元と陸地還元、天宙還元を宣布し、2000年9月26日、天宙清平修錬苑(現・HJ天宙天寶修錬苑)で、三時代大転換四位基台入籍統一祝福式を挙行しました。
先立つ1998年6月13日、3億6000万双の祝福結婚式の時、真の父母様は霊界の聖人と殺人鬼を同じ立場で祝福することにより、霊界と肉界が一つになり、地獄が撤廃される基台を造成します。
さらに2000年8月18日、国連本部で国境撤廃を宣布することにより、天一国(てんいちこく)入籍の基台を準備しました。
そして2000年が過ぎる前、12月3日に楽園・地獄撤廃と天国入籍宣布をするようになります。
真の父母様は、蕩減圏を越えて勝利し、楽園と地獄を撤廃して、天国入籍宣布をなしたので、神様を即位させて差し上げることができるというのです。(「真の父母経」1451~1459ページ参照)
文鮮明師は、以下のように語っています。
「神様王権即位式は、人間始祖の堕落によって失ってしまったすべてのものを還元してさしあげるための儀式である。すなわち、サタンに占領されていた天宙を復帰し、神様が王権を回復したことを意味する儀式である。人間の堕落によってサタンの手中にあった地上と天上世界を取り戻すことにより、神様の恨(ハン/恨み)が解け、解放される瞬間である。神様の解放と人類の解放のために、一生涯、全力投球された真の父母様の勝利の結果である。神様王権即位式によって、神様の創造理想が実現される天一国『基元節』に向けた路程が始まったのである。この日、純潔な血統の保存 と人権蹂躙(じゅうりん)の禁止、公金略取の禁止、真の家庭の模範を打ち立てることなど、天法の四項目が宣布された。これは、創造本然の理想世界である天一国を完成する新しい時代の民が備えるべき基本徳目である」(天一国経典「真の父母経」1459ページ)
このように、神様王権即位式が真に崇高な歴史的式典であることは、明白です。
この宣言と式典を受けて、天宙平和統一国、すなわち、「天一国」が始まるようになりました。
具体的には、12年間(2001~2012)の準備期間を経て、天一国元年を2013年と定めた基元節(天暦2013年1月13日=西暦2013年2月22日)をもって、天一国実体化の幕開けとなったということになります。