コラム・週刊Blessed Life 48
「主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ」

新海 一朗(コラムニスト)

 先進諸国を中心とする現代文明、とりわけ、科学の発展に伴う経済の繁栄に彩られた物質文明は、人々がそれを正しく享受している限り、否定されるものではありません。しかし、経済的な富を権力の武器とし、快楽の道具としながら、人々を抑圧し支配する手段にするとしたら、一体、どうなるでしょうか。

 イエスを試練したサタンは、「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」と言いました。「これらのもの」は、「世の全ての国々とその栄華」です。正しい富を正しく管理し、正しく使っている人々は、神に祝福された人々です。しかしながら、もしかすると、富の上に座して世の中を治めている人々の中には、サタンにひれ伏して、サタンと契約を結んでいる人々がいるかもしれません。

 まさかと思われるかもしれませんが、世の中には、サタン崇拝、悪魔崇拝を行っている人々がいます。キリスト教国家である欧米の知られざる闇は、実際に、サタン崇拝を行う人々がいるということです。その闇は深いのです。幼い子供を悪魔にささげる儀式が行われ、子供を食べるという忌まわしい行為が、人知れず、実行されているのです。

 古代の中東において、モレク、モロク(Molech、Moloch)と呼ばれる神がいました。モレクに子供をささげる人身御供が行われていたのです。

 長い歴史を通過しても、そのようなおぞましい神は生き残り、悪魔崇拝(Satanism)として、欧米のキリスト教国家で子供たちを食べて、悪魔のエネルギーをもらっています。うそみたいな本当の話です。サタンと契約を結び、この世の富を支配する権能を授かるという歪んだ思想は、断じて許されるものではありません。

 「あなたの子どもをモレクにささげてはならない」(レビ記18:21)と厳しい警告がありますが、裏を返せば、イスラエルの中にモレクに子供をささげる人々が少なからずいたということです。

 モレク崇拝は、石打の刑が施行される大罪でした。物質的な富という誘惑に負けて、悪魔の理不尽な要求をのむことは絶対に拒絶しなければなりません。

 天の父母なる神を拝し、ただ天の父母なる神にのみ仕えるべきです。