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4次アダム圏とホーリーマザー・ハン

稲森 一郎

 統一運動(世界平和実現運動)を推進してこられた文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻は、蕩減(人間始祖の堕落によって失ったものを償いの道を通して復帰する)という大きな責任を神の前に成し遂げることによって、本然の理想郷を取り戻す道を歩んでこられました。

 それはすなわち、地上天国・天上天国を完成するというメシヤ、人類の真の父母の使命を背負ってこられたことを意味しています。
 最終的には1990年代、20世紀の最後の10年間を懸けて、その苦難に満ちた蕩減復帰の責任を果たしていかれたのです。

 「七・八節」宣布(199789日)、「九・九節」宣布(199999日)、「三・十節」宣布(1999910日)などの宣布は、蕩減の時代を終わらせたことを意味する宣布でした。
 文鮮明師はこのように語っています。

 「第4次アダム圏時代が来ます。それゆえ、『七・八節』を中心として真の父母の完全定着、そして『九・九節』と『三・十節』を中心として解放圏を宣布しました。偽りの父が、神様が創造したすべてのものを消し去り、破壊したので、真の父母が再創造してすべて復帰完成し、統一世界、家庭理想一体地上天国時代を開いたというのです。解放圏を中心として、第4次アダム圏の堕落していない本然の世界、何千年もの間、空いていた天国を一度に持ってきて合わせられるようになりました」(『真の父母経』、102ページ)

 文師は、堕落していない本然の世界、すなわち「第4次アダム圏」の時代を迎えたことを明言されたのです。
 さらに、次のように述べています。

 「神様は、一代だけでなく、数千年の救援摂理を継続し、この時まで4千年の復帰歴史を導いてきました。全体は6千年ですが、イスラエル選民圏を中心とした4千年の復帰歴史がねじ曲がっていったのです。ですから、お父様が、これを40年間で蕩減復帰しなければなりません。
 そのようにして、一生を通して築いておいたあらゆる福を、お母様にすべて伝授してあげました。夫を自分の祖父のように信じ、自分の父のように信じ、自分の兄のように信じなければならないのですが、そのように生きてきたというのです。それがお母様の立派なところです」(同、103ページ)。

 この言葉の重みをしっかりと受け止めるべきです。
 ホーリーマザー・ハン(韓鶴子総裁)は、夫である文鮮明師が「一生を通して築いておいたあらゆる福」を全て伝授されたおかたであるということです。

 蕩減復帰歴史の旧約時代2000年(第1次アダム圏)、新約時代2000年(第2次アダム圏)、成約時代(旧約・新約の4000年を40年で蕩減する第3次アダム圏=アダムから数えると6000年歴史)、この三つの蕩減時代の責任を果たした上で、蕩減のない第4次アダム圏(本然の世界)を迎えるという摂理の見解を文師は示されたのです。

 現在、ホーリーマザー・ハンは困難な状況にいらっしゃいますが、その天的権威は無窮(むきゅう)の栄光と力に包まれています。

 尊いおかたに対して、イエスを十字架に架けたイスラエル民族と同じような仕打ちをしている恥ずべき非礼は、到底、許されるものではありません。

 歪(ゆが)んだ司法と大統領の措置は、後々大きな問題になることは間違いないでしょう。
 韓国と日本は、同時的に宗教迫害の時代に入っています。精神の自由の中で最も尊い自由は、「宗教の自由」と「信教の自由」です。同じ自由圏の韓国と日本が宗教を迫害する姿に、アメリカのトランプは激怒しています。