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統一運動の歴史は祝福結婚運動の歴史

稲森 一郎

 世界平和実現のための統一運動が着実にその運動を進め、世界的な平和運動に成長することができた大きな理由は何でしょうか。

 それは、ただ単に政治や経済の面だけで平和を追う運動としてではなく、平和の基礎、平和の出発点は家庭であるという思想から取り組んできたからです。

 人間が生まれ育った所が家庭です。ここに全ての原点があります。
 家庭が出来上がるためには、男女の結婚が必要です。すなわち平和は、「結婚」と「家庭」から考察すべきテーマであるという考えが統一運動の平和観であり、そのような思想の観点から統一運動は始まっているということです。

 統一運動の結婚観は、「祝福」という言葉で語られます。ただの結婚ではなく、「祝福結婚」という言葉を使います。
 結婚は人類に対する神の最大の祝福であるという意味です。

 祝福結婚の歴史は、1960年に始まります。この年、何があったのかといえば、統一運動を主導されてきた文鮮明(ムン・ソンミョン)師と韓鶴子(ハン・ハクチャ)女史の結婚式(「聖婚式」といい、「小羊の婚宴」とも)がありました。

 聖婚式は1960411日(旧暦316日)に行われました。そして1960416日(陰暦321日)、ソウル市龍山区青坡洞前本部教会において、3弟子である金輝(キム・ヨンフィ)先生と鄭大和(チョン・デファ)先生、劉孝元(ユ・ヒョウウォン)先生と史吉子(サ・ギルチャ)先生、金元弼(キム・ウォンピル)先生と鄭達玉(チョン・ダロク)先生の3組の祝福式が行われます。

 これを起点とし、以下、祝福結婚式のオンパレードとなる統一教会(統一運動の主体)の祝福の歴史が現在まで続いています。 
 主な祝福結婚式を列記します。

33組:1961515
72組:196264
124組:1963724
430組:1968222
43組:196951日(13組=米国〈2月28日〉、8組=西独〈3月28日〉、22組=日本)
777組:19701021
1800組:197528
2075組:198271
6000組:19821014
6500組:19881030
1275組:1989112
3万組:1992825
36万組:1995825
4000万組:19971129
36000万組第1次:1998613
36000万組第2次:199927
*4億組第1次:2000213
4億組第2次:2001127
60組聖職者祝福式:2001527
4億組第3次:2002216
144千組国際聖職者祝福式:2002427
*超宗教超国家祝福結婚式:200273
4億組第4次:2003713
4億組第5次:2004726
4億組第6次:200581
2007太平聖代平和交叉交体祝福結婚式:200775
2008太平聖代神文明平和祝福結婚式:20081012
2009太平聖代神文明平和祝福結婚式:2009131
1014真の父母様天宙祝福式:20091014
14真の父母様天宙祝福式:2010217
*天地人真の父母定着完了1014祝福式:20101010
*天地人真の父母勝利解放完成開門時代祝福式:2012324

 と記していけば、どれほど統一運動の核心として「祝福結婚」および「祝福家庭」というテーマが重要なものであるかが分かります。

 特に、1992年から3万組の大型「祝福結婚式」が挙行されて以降、何百万、何千万、何億という祝福結婚式が世界中で挙行されてきた歴史は、驚異的であり、これが統一運動の強固な基盤形成につながっていることは明らかです。

 統一運動の平和運動は、結婚と家庭を根本的なテーマとして捉え、推進されてきました。
 今、世界中で各国の為政者たちおよび世界の各家庭が悩んでいる問題は、結婚問題、さらには家庭問題です。

 これらが平和の基礎であることを考えるならば、文鮮明・韓鶴子夫妻の祝福結婚の推進がどれほど、深い洞察と思想に立脚しているかを認識することができると同時に、祝福結婚を神の摂理の中心として語っていらっしゃるご夫妻の見識に強い感銘を受けざるを得ないのです。