自叙伝書写 感動体験集

第46回 家族・親族に書写の恩恵が広がる

(東京都杉並区、70代女性)

 最初に書写を勧めたのは夫でした。夫は書道をやっていましたので、「お父さん、書道やってみない?」と誘うと、何も言わず受け取ってくれました。

 夫は築地でマグロの卸し業をしています。毎日、朝3時から働き、休日出勤もあり、とても忙しく、書写を毎日続けることはできません。それでも書写をやった時とやらない時では仕事も自分の気持ちも何か違うことを感じてくれています。書写をさぼり始めると、仕事も暇になってくるし、気持ちもやる気がなくなってくるようです。逆に、書写をやり続けている時は仕事も忙しくなり、仕事が好きな夫は自然と気持ちも元気になるようです。

 次に書写を渡したのは気の強い妹でした。最初は「面倒くさいよぉ」とかブツブツ言っていて、なかなか毎日は書いてくれませんでした。それでも、根気よく定期的に電話をしては、その中で少しずつ書写の証しを伝えたりしていました。書写を書き始めて2、3冊になった頃、「書写をやってみて何かいいことはあった?」と聞くと、普段はニコニコしない妹が明るい声で、「引っ越しの時に無くした2万円が出てきたのよ~」と言ってきました。

 それから程なく今度は、絶対にお金を自分から出さない妹が何もお願いもしていないのに、いきなり私の家の古くなったトイレを直したらいいよと、10万円を手渡してきました。そうして妹は霊肉祝福を受けるまでになりました。

 さらに、結婚後何年もたつ妹の長男夫婦に待望の子供ができました。しかも妹にとっては初孫となるので、喜びと驚きを感じています。ちょっと素直ではない妹は、私が「書写のおかげよ」と言っても否定しますが、これは書写の恩恵に違いないと私は確信しています。

 今度は千葉に住む娘に書写を渡しました。娘にはバトミントンで全国大会常連の2人の息子がいます。その息子がしばらく大会で優勝できていません。

 それで、娘が大会の前日に息子たちに「これをやるといいことがあるんだよ」と、私がいつも娘に言っている言葉を伝え、一緒に書写をやったそうです。すると、息子は実力を発揮し、久しぶりに優勝することができました。娘がそのことを報告してくれた時に「書写やったからだねー」と言うと、うれしそうに「そういうことにしておくね」と言っていました。

 それから、娘は息子の受験や大会前など、いざこれはということがあると、息子たちと一緒に書写をやっています。

 今度は夫のお兄さんに書写を郵送して、やってもらいました。

 ある時、夫がお兄さんとの電話の後で、「なんだか元気がなかったな」と言ってきました。私はすかさず、「お父さん、お兄さんに書写を勧めてみましょうよ!」と言いました。それから、義兄さんに手紙と一緒に書写を送りました。

 85歳の義兄は今でも唄や俳句などもやる明るいハイカラな人です。1冊終わって奉納のために郵送して来てくれた書写には義兄さんの俳句がしたためられていました。さすが義兄さんと思いつつ、これでいいのかしらと戸惑いながら教会に奉納し、2冊目を郵送しました。

 それからしばらくすると、義兄さんから「競馬が当たったよ」と喜びの電話がありました。書写の恩恵がギャンブルでいいのかしら、と思いましたが、義兄さん自身が恩恵と感じやすいところに恩恵を与えてくださったのだと思い直して感謝しました。そのかいあってか、義兄さんは今でも書写を続けています。