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死後の世界とは 4

 『グラフ新天地』2003年9月号に掲載された特集記事を、編集部が再編集してお届けします。

地上の生活で、永遠の霊界が決まる

 霊界は思いの世界、心情の世界です。地上では、内心快く思っていなくても顔では笑うことで、感情を隠したり、表面的に取り繕ったりすることができます。しかし霊界ではそうはいきません。思ったことが瞬時に相手に伝わります。

 相手に対する不平不満や恨み、嫉妬などの思いを抱けば、その瞬間に相手には分かるのです。そういった人たちが集まった霊界では、憎悪と非難の激しい応酬が永遠に繰り返されることになります。それが地獄です。

 一方、もし私がすでに地上で人格を完成し、人に対する思いやりや愛にあふれた心情を持っているとしましょう。そうすれば、霊界でも常に相手のことを思いやるために、その思いが瞬時に相手にも伝わります。ですから、誰からも歓迎され、たくさんのお返しを受けるのです。お互いがために生き、喜びや感謝、愛にあふれた世界、それが天国なのです。

 そのような天国に行くか、あるいは地獄に行くか、それともその中間にある霊界に行くか、それを決めるのは神や閻魔(えんま)ではなく、実は自分自身の中で、良心にしたがって培われてきた意識なのです。憎しみや恨みを持った人は、明るく光り輝く天国にいることがかえって苦痛となり、それを避けるために自ら選択して地獄へと行くのです。

 ですから、結局、永遠の霊界生活のために何が大切かといえば、地上での生活です。地上で生活している間に、どれだけ真の愛を体得し人格的に成長したか、善なる功労を積んだかによって、霊界での居場所が決まります。

霊界は愛を呼吸する世界

 霊界は愛を呼吸する世界です。愛が空気のような世界なのです。ですから地上で愛を中心として生活しなければ、そこで自由に呼吸できないのです。真の愛を五官によって感じるように、地上で全て体験してから行く所が天国です。

▲霊界のイメージ

文鮮明先生のメッセージ
永遠の愛に躍動する世界

●天国か地獄かは自分が決定
 天国へ行くか、地獄へ行くかは自分自身が決定します。神様が決定するのではなく、自分が決定するのです。不平を言えば地獄であり、不平を言いたい時に感謝していけば天国だというのです。

 霊界に行っても、誰かが「地獄に行きなさい」と言うのではありません。自分が訪ねていくのです。自らの程度に合う所を訪ねていくのです。

瞬時に時空を超える
 私たちが真の愛の力をもって霊界に行くようになれば、いくら遠い所にいる人でも一瞬のうちに会うことができ、愛する心で故郷を訪ねていく時は、瞬く間に帰ることができるのです。
 霊界という世界は膨大な無限の世界なので、何百万里、何千万里の距離も愛を中心とすれば、一瞬のうちに行き来できる世界なのです。愛は最高の速度をもっています。

 霊界ではどのような年齢で暮らすのでしょうか。最も美しい時の姿で暮らします。その姿で、永遠に暮らすのです。

 霊界は、寝ることもなく食べることもせず行動できる世界なのです。千里万里をあっという間に行き来するのです。

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 次回は、「人間の生は3段階で完成」をお届けします。