2025.09.13 17:00
神様に愛された日 48
『神様に愛された日』を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
「私が出会った神様の真の愛」をテーマに家庭連合の教会員による応募作品から選ばれた証し(テスティモニー)をまとめた作品集。心が温かくなる証しの数々をBlessed Lifeでもお読みいただけます。(一部、編集部が加筆・修正)
第五章◆自然の中の神様
【幸せの記録47】
風
じーじとぼくは、サイクリングに行くことにしました。風は、目をゆらしてぼくたちをみると、サラサラとついて来ました。
しばらく走ると、川が見えてきました。風は、葉っぱを一枚とると、川に泳がせてあげました。
またしばらく走ると、ぼくたちは、汗をかきました。すると風は、シューッと口で吹いてくれました。そして自分の耳で、
「ちゃんと吹けているかな?」
と、たしかめていました。
ジャカトン、ジャカトン!
田んぼのあぜ道まで来ました。
風も音をおぼえて、いっしょにジャカトン、ジャカトン!と走りました。
そして、目的地につきました。そこは、陽にてらされたいなほが、金色に光っていました。その上を、風がうねって右へ行ったり、左へ行ったりしました。その様子が楽しそうで、感動しました。
そこでじーじが、歌を歌ってくれました。
誰が風を
見たでしょう?
ぼくもあなたも
見やしない
けれど木の葉を
ふるわせて
風は
通りぬけていく
(「風」詩・ロセッティ、訳・西條八十)
風はとう明だけれど、ぼくと同じで、目も耳も心もあると思います。
それは、創(つく)った神様に似ているからです。
だから、ぼくはあの日、神様と一緒にサイクリングに行ったんだ!!と思います。
(小2 男子)
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次回は、「千年万年見ていたい」をお届けします。