2025.09.13 22:00
文鮮明師の生涯 7
9月8日に迎えた「文鮮明(ムン・ソンミョン)天地人真の父母天宙聖和」13周年を記念して、『グラフ新天地』2003年10月号に掲載された特集記事を、編集部が再編集してお届けします。
統一原理とは
人類一家族世界をつくる平和思想
人類の救済、真の世界平和実現のための真理として、文鮮明師が9年の歳月をかけて解明した統一原理は大別すると、「創造原理」、「堕落論」、「復帰原理」の三つから成り立っています。
そこには、宇宙の根本は何か、人間とは何か、不幸の原因はどこにあるのか、どうしたら平和で幸福な世界ができるのか、といった問題が明確に解かれ、人類の未来に新たな指針を与えるものです。
神が人間と万物世界(自然界)をどのように創造したかを明らかにしているのが、「創造原理」です。結果的存在に関する問題を理解するためには、まず原因者について知らなくてはなりません。
したがって人生と宇宙に関する根本問題は、それを創造した究極の第一原因者である神が、どのような存在であるかを知らなくては解決できません。創造原理は、創造主であり全知全能で愛なる神ご自身と、人間との関係を明らかにしています。
善の理想体として創造された人間であるにもかかわらず、現実の世界には個人から家庭、世界に至るまで不幸が絶えません。このような悲惨な姿は、結局人間が創造本然の位置と状態を失ったために生じたものです。キリスト教ではこれを「堕落」と呼び、人間を不幸に陥れる見えざる悪の勢力の主体をサタン(悪魔)と呼んでいます。
「堕落論」では、人間がこのような不幸に陥った根本的原因を明らかにし、サタンの正体を知ることができます。
罪悪に陥った人類救済の道がメシヤによって開かれなければ、人類は不幸から脱することはできません。
統一原理では、この救いの意味を「復帰」と理解しています。すなわち人間が、罪ある不幸な状態に陥った立場から、神が創造した本然の状態に回復することが「救い」です。それゆえ神の救いの摂理は復帰の摂理であり、復帰の摂理がどのような原則に基づいてなされているのかを明らかにするのが「復帰原理」です。歴史の法則や目的についても解き明かしています。
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「文鮮明師の生涯」は、今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。