2025.08.08 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!人類一家族
第3回 救世主、再臨のメシヤの使命を背負って
ナオミ:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!人類一家族」へ、ようこそ。
ナビゲーターの「ナオミ」です。
「人類一家族世界」はどのようになされるのか。
これから皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
ソウタ:
こんにちは、「ソウタ」です。
よろしくお願いします。
僕も人類一家族世界を一日も早く実現したいと願う一人です。
ナオミ:
さて、ソウタ君。
前回の内容は覚えているかな?
ソウタ:
はい、ナオミさん。
15歳の文少年がイエス様と出会って、人類の救世主、再臨のメシヤの使命を苦悩の末、受け入れたという、お話でしたね。
ナオミ:
そうね、ソウタ君。
実はね、文少年は到底自分には果たし得ないと思って、不安と恐れにおののく毎日を過ごしたというの。
そんな文少年が泣き出したい気持ちをどうすることもできなくて、その恐れを詩につづったのね。
ソウタ:
はい、ナオミさん。
聞いたことがあります。
「栄光の王冠」という題名の詩ですよね。
この詩は2001年の世界詩コンテストで最優秀賞を受賞したんですよね。
ナオミ:
そうね。
では、ここで、その詩を読んでみましょうね。
ソウタ:
いいですね!
ナオミ:
それでは、ソウタ君。
朗読するわね。
「栄光の王冠」
人を疑えば、苦しみを覚え
人を裁けば、耐えがたくなり
人を憎めば、
もはや私に存在価値はない
しかし、信じてはだまされ
今宵、手のひらに頭を埋(うず)めて、
苦痛と悲しみに震える私
間違っていたのか
そうだ、私は間違っていた
だまされても、信じなければ
裏切られても、赦さなければ
私を憎む者までも、ひたむきに愛そう
涙をふいて、微笑んで迎えるのだ
だますことしか知らない者を
裏切っても、悔悟を知らない者を
おお主よ! 愛の痛みよ!
私のこの苦痛に目を留めてください
疼(うず)くこの胸に主の御手を当ててください
底知れぬ苦悩に心臓が張り裂けそうだ
されど、
裏切った者らを愛したとき
私は勝利を勝ち取った
もし、あなたも私のように愛するなら
あなたに栄光の王冠を授けよう
(『平和を愛する世界人として』〈光言社刊〉68~70ページ)
ソウタ:
いや~すごい詩ですね、ナオミさん。
何度聞いてもうなってしまいます。
ナオミさんはいかがですか?
ナオミ:
そうね。
深淵で、神秘的で…、そして、厳しさと優しさを同時に感じるわ。
15歳の少年の洞察力とは思えないわね。
ソウタ:
そうですよね~。
すごい心情の世界が伝わってきます。
ナオミ:
さて、ソウタ君。
文鮮明先生の学生時代をもう少し見ていこうかな。
1941年4月1日、文先生は21歳の時に日本に留学したの。
そして4月14日に早稲田大学附属早稲田高等工学校に入学されたのよ。
ソウタ:
ちょうど僕と同じ年齢の頃ですね。
ナオミ:
文先生はイエス様から使命を引き継いだ立場でどのようにして人類を救い、どのようにして神を解放してさしあげるのか、という課題を背負いながら、普通の学生とは違う目的に徹して生活をしていたのね。
ソウタ:
文先生は僕らとは全く次元の違う学生時代を過ごしていらっしゃったんですね。
ナオミ:
そうね。
文先生は聖書を研究し、深い祈祷の生活を送られたの。
絶頂期には、1日に12時間から18時間も祈りながら生活をされたの。
時には涙が床にたまるほど切実に祈られたそうよ。
ソウタ:
う~ん、やはり次元が違い過ぎます。
ナオミ:
文先生ご自身が「凄絶(せいぜつ)な精神的闘いの茨の道」(『平和経』1184ページ)だったといわれているわ。
そしてイエス様と出会ってから9年の歳月を費やして、ついに「統一原理」を解明されたのね。
ソウタ:
「そうだったのか!統一原理」の、あの「統一原理」ですね。
ナオミ:
そしてその期間は、救世主としての使命を完遂するための準備期間でもあったの。
「天宙主管を願う前に自己主管を完成せよ」
それが文先生のスローガンだったそうよ。
ソウタ:
「天宙主管を願う前に自己主管を完成せよ」ですね。
ナオミ:
人間というのは、どんなに大きな志を抱いても、三つの欲に負けて挫折してしまうというの。
ソウタ:
知ってます、ナオミさん。
三大欲求。睡眠欲、食欲、性欲のことですよね。
ナオミ:
そのとおりよ、ソウタ君。
この三つの欲を主管し克服できるように、文先生は自分を厳しく律し、訓練されたのね。
また、どんな人の心にも通じなければ、全人類を救うことができないと考えて、さまざまな労働と生活を体験されたの。
ソウタ:
川崎の波止場で荷揚げの仕事をし、鉄工所や造船所で労働をしたり、炭鉱で働いたりされたんですよね。
ある時は、品川の貧民窟での生活も体験されたと聞きました。
ナオミ:
そして文先生は、日本での留学時代に独立運動にも携わっていたの。
当時、日本の統治下にあった韓国を独立させるための運動ね。
当然、日本の特高警察から狙われ、何度も拘束されて、「仲間の名前を言え!」と過酷な拷問を受けられたの。
ソウタ:
でも文先生は、耐え抜いたんですよね。
韓国と同じく日本も、天から特別な使命を授かった国と考えておられた。
だから怨讐の思いを超えて、日本を愛し続けたんですね。
ナオミ:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!人類一家族」
今回はこの辺で。
次回もお楽しみに!
それでは、またお会いしましょう!