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「幸せな結婚」を考える 43

ナビゲーター:長岡 高史

 「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

 このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。

第8章 結婚生活の本当の幸せ

結婚生活の「本当の喜び」
 結婚生活の「本当の喜び」とは何か。それは愛する実践による自身の成長ではないでしょうか。

 そしてそれは同時に相手の成長でもあります。なぜなら相手も私を愛することで成長していくからです。

 結婚生活は未知との遭遇の連続です。女性にとっての妊娠は、文字どおり「命懸け」です。

 悪阻(つわり)を耐え、まさに命を削りながらおなかに宿った赤ちゃんに愛を投入します。そんな命懸けの妻を、男性は心から愛し守らなければなりません。

 そして、生まれ出た生命を24時間体制で育てていきます。2時間ごとに起きる赤ちゃんに、お母さんもお父さんも振り回されながら愛するのです。

 子供は成長をします。小学生になり、中学生にもなれば思春期を迎えるようになります。反抗期を迎える子もいます。子供との距離感に戸惑いながらも、親は愛を注ぐのです。

 高校、大学、社会人と、子供の自立を喜びながら、子供の結婚に涙し、孫の誕生を子供と共に喜びながら、子供にも孫にも愛を注ぎます。

 愛を注ぐごとに人は成長します。スムーズにいかないことも、気が向かないことも、けんかをすることもあるでしょう。それでも祈りながら、夫として妻として、父として母として一心に愛を注ぐ中で心が成長するのです。

 イギリスの文学者サミュエル・ジョンソンの言葉です。

 「結婚は多くの苦悩を生むが、独身は何の喜びも生まない」