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「平和の母」が流した七つの涙 7

浅川 勇男

 「平和の母」シリーズは、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』(光言社・刊)に学ぶシリーズです。
 第3弾は「『平和の母』が流した七つの涙」をお届けします。

【第七の涙】神への涙

 人類の戦争、飢餓、貧困のために涙し、国境と民族を超えて世界平和のためにまい進した女性指導者たちがいました。

 しかし人類のために涙しても、神のために涙する女性はいませんでした。人類の苦痛を見つめて、顔が腫れ、涙が枯れるほど泣き続けた悲しい父母である神を慰める女性はいませんでした。

 それは、人の悲哀を感じることはあっても、神の悲哀を感得する本性的感性がなかったからです。神が人を通して誕生させた独り娘ではなかったからです。

 韓鶴子夫人は生まれながら神の心情を感得できた、神の独り娘でした。

 「私も子供の頃から、神様といつでも会話を交わすことができました。困難にぶつかったり、決断を迫られたりするたびに、神様は私を導いてくださったのです」(韓鶴子総裁自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』112ページ)

 神は宇宙を創造した後、エバが誕生しました。
 神が父母として初めて抱いた女の子だったのです。

 娘は神の愛を受けて成長し、やがて聖婚し、聖なる子供を出産して人類の真の母となるはずでした。しかしエバは堕落して、神に悲痛をもたらす女となってしまったのです。

 エバは原罪を宿す堕落人間を生み、人類罪悪史をつくり出していったのです。それ以来、神は痛ましい心を慰める本然の独り娘に出会えませんでした。
 神の心には、純粋だった16歳までのエバの姿だけがむなしく残存しているだけでした。

 韓鶴子夫人の誕生と成長は、神に比類のない希望を抱かせ、神の独り子・文鮮明(ムン・ソンミョン)先生との聖婚は歓喜をもたらしました。

 韓鶴子夫人は聖婚に際して決意されています。
 「私は文総裁を独り子として迎え、神様のみ旨を成し遂げてさしあげると決心しました。それは神様が私に下さった、天の新婦、宇宙の母としての使命でした」(同 114ページ)

 韓鶴子夫人は見事に、エバによって傷つけられた数千年の傷痕を神の心の底から払拭したのです。
 ついに神が生きた母として人類を主導できる道が開かれたのです。

 人類の涙を拭う「平和の母」は、神の涙を拭う「独り娘」だったのです。
 韓鶴子夫人は、孝女として神の恨(ハン/恨み)を溶かすために、生涯をささげておられます。

 「神様に対する孝情(ヒョヂョン)の精神で、東から西、南から北へと飛び回りながら、私は休むことなくみ言(ことば)を伝えました。口の中がただれ、足がむくみ、時には立っていることすらできないこともありましたが、『必ず私が成し遂げる』という約束を守るため、地球の至る所を訪ねて回りました。神様の願いと理想を成し遂げるため、一度としてまともに休むこともできないまま、ひたすら歩いた涙の路程でした」(同353354ページ)

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 「『平和の母』が流した七つの涙」は、今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。



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