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神様に愛された日 38

 『神様に愛された日』を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 「私が出会った神様の真の愛」をテーマに家庭連合の教会員による応募作品から選ばれた証し(テスティモニー)をまとめた作品集。心が温かくなる証しの数々をBlessed Lifeでもお読みいただけます。(一部、編集部が加筆・修正)

(光言社・刊『神様に愛された日-48のテスティモニー』〈2010219日第2刷発行〉より)

第四章◆父母の愛

【幸せの記録37】
メールのぬくもり

 2歳上の姉に引っ張られてちょこちょこ走っていた息子、ひょうきんで明るくて、丸コメ君とあだ名されていた。せっかく入った幼稚園を1年で辞めさせ、保育園に変えた。

 「母ちゃん、母ちゃん」と泣き叫ぶ息子を保育園に残し、朝から晩までみ旨(※1)を歩んだ。

 人一倍甘えん坊で寂しがり屋の息子。もっていき場のない思いを高校生になってバイクに向けた。昼も夜も暴れまくって――。3年泣いた。主人と二人、心を合わせて息子に向かった。

 「寂しい思いをさせ続けた、抱きしめることも、あなたの気持ちをわかってあげることもできなかった母だった…」。長い長い手紙を泣きながら書き、息子の部屋に置いた。息子はその手紙を手に、目にいっぱいの涙を浮かべ肩をふるわせていた。

 そんな息子が結婚し、二児の父親になった。時たま孫を預かる。孫を連れて帰る途中、メールが入った。そっと開いてみた。「ありがとう。感謝しています」。温かい息子のぬくもり。開けては閉じた。

 足りない親でした。だけど、いつも私たち親子に、寄り添ってくださった神様、ありがとうございます。

(女性 57歳)


1 み旨:神様の創造目的(理想)を実現すること。具体的には、伝道などを通して神様が喜ばれる家庭および世界を、地上と天上に築くことです

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 次回は、「タカイ、タカイ」をお届けします。


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