2025.06.08 17:00
父の日に寄せて 4
6月15日の父の日を前に、『グラフ新天地』2005年6月号に掲載された特集記事を、編集部が再編集してお届けします。
夫婦の愛情表現こそ最高の教育
お父さんは、家庭の中では「愛の主体者」であるといえます。愛の主体者とは、何よりも先に「愛したい」という気持ちが湧き上がる人です。「妻から愛されたい」とか、「子供から尊敬されたい」と願う前に、「妻子を愛したい」という衝動に駆られるようになれば、立派なお父さんです。
また、お父さんが家庭内で最優先になすべきことは、妻を愛することです。仕事から帰ったら、真っ先に妻を探し、抱擁するくらいの愛情表現が必要です。そのような両親の姿を見て、子供たちも喜び、「大きくなったら、あのような夫婦になりたい」と思うのです。夫婦間の愛情表現こそ、子供にとって最高の教育なのです。
生命力が旺盛な思春期には、お父さん自身がしっかりとした人生観を持つことが大切です。その上で、子供たちに社会で生きていくすべを教え、立派な社会人として育てるのです。
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「父の日に寄せて」は、今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。