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家庭出発への準備 7

 動画「続・二世のための祝福結婚講座」をもとに、家庭出発のための準備と夫婦関係の在り方について、毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

※本文中の内容は2022年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

相対関係を成熟させるための「表現」

 前回まで、「関心」「受容」という内容を説明してきました。

 今回はこの二つの内容をベースに、「表現」するということについて説明したいと思います。

 ちなみに「関心」と「受容」は、相手と向かい合う、相手を受け入れるといった心の在り方や姿勢についての受動的な内容でしたが、「表現」するというのは自身の行動を伴った能動的な内容になります。

相手の立場に立って伝える
 相手に対して表現したことは直接相手に届き、相手の心に影響を与えます。自分が思いを表現したことによって、相手をうれしい気持ちにも、悲しい気持ちにもさせてしまうということです。

 そういう意味でもとても大切な内容です。

 今まで、相手に関心を寄せるときも、相手を受容するときも、常に「理想相対」という観点をベースに行うことが大切だとお伝えしてきました。

 自分なりの感情や思いを先立てるのではなく、「祝福相手は神様が私に与えてくださった」という観点を忘れないことが大切だということです。

 自分の思いを表現するにおいても同様です。常に相手の背後に神を感じようとしながら、自分の気持ちを表現してほしいのです。

 それは、「私の表現によって相手はどんな気持ちになるだろうか」ということを常に意識することでもあります。

 具体的に言えば、自分の気持ちや考えを表現するとき、言いたいことを全部言うことは決して望ましいとは言えません。

 例えば、自分のありのままを受け入れてほしいという要求の思いから、率直に、感情のままに、自分の気持ちをそのまま言葉に乗せて相手に伝えたとしたらどうなるでしょうか。

 ポジティブな表現であればさほど問題にはならないかと思いますが、ネガティブな表現の場合には、それを受け取る相手はなかなか大変です。

 特に、相手の行動に対して指摘をする、いわゆる「駄目出し」をするときは要注意です。

 交流を深めながら、時として相手の言動を変えてほしい場合はどうしてもそんな言葉が出てきやすいものです。そういうときにこそ、自分の感情をそのままストレートに表現しないように努力しましょう。

 冷静になって「あなたは私にとって貴い人だ」という思いを心に満たしながら、大切に言葉を選びつつ伝えるようにしてください。そのようにしてこそ初めて自分の思いというのは相手に届くものです。

 相手の立場に立って丁寧な言葉で伝えるということは、円滑にコミュニケーションをするための基本と言えます。これらは広く一般的にもいわれていることです。

 しかし、頭で分かっていてもこれがなかなか難しいものです。

 特に祝福の相手となると、相手に要求する思いが出てきやすいものです。友達や兄弟姉妹の関係なら気にせずに受け流せるようなささいなことであっても、生涯を共にする相手であれば、やたらと気になってしまうものです。

 そしてだんだんと感情が高ぶり、言葉が雑になってしまいやすいのです。言葉が雑になるということは、相手の存在自体を雑に扱っているということにもなりかねません。

 その相手は神が与えてくださった存在なので、同時に神を悲しませてしまうことにもなるのです。

 祝福後なかなか関係が深まらない、もしくは相手に葛藤しているカップルの話を聞いてみると、ほとんどの人がうまくコミュニケーションを取れていないことが分かります。

 相手のことを考えずに自分の思いのままに言葉を発して相手を傷つけてしまうケースもあれば、祝福を受けたのに愛情表現をしないで相手に寂しい思いをさせてしまうケースもあります。

 これらを解決するには、受け取る側の姿勢も大切です。先回説明したように、相手に対して受容の気持ちを持って自分との違いを受け入れ、たとえ相手の不足が見えたとしても、それを愛で抱くという受容の思いで受け入れていくことが大切です。

 ただし、まずは自分自身が理想相対という観点をもとに相手の背後に神を感じようとしながら表現をしているのかどうかということを意識してほしいと思います。

相互関心、相互受容、相互表現
 今まで3回にわたって、相対関係を成熟させるための「関心」「受容」「表現」という内容を説明してきました。

 相手に関心を寄せ、受容し、そして愛の思いを表現する。これらは常に二人の間で行われていくべきものですし、そのようにしながら信頼関係が育まれ、その上で愛が成熟していくのです。

 そして、お互いが同じ気持ちで行うことが大切です。片方だけが相手に関心を持って、相手を受容し、相手に対して愛の思いを表現したとしてもなかなか実りがありません。

 相互に関心を寄せ合い、相互に受容し合い、相互に愛の思いを表現し合ってこそ二人の関係が成熟しやすいのです。そういう意味では、相互関心、相互受容、相互表現と言い換えることができると思います。

 理想相対という観点、すなわち「相手は神から与えられた相対者である」という視点から二人の関係性を常に見つめ、二人で、二人だけの愛を育んでほしいと思います。

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 良い出発ができるよう、またより良い未来をつくるために、ぜひ自宅や教会での学習にご活用ください。

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