家庭出発への準備 6
神の視点で相手を受け入れる

家庭出発への準備 6

　動画「続・二世のための祝福結婚講座」をもとに、家庭出発のための準備と夫婦関係の在り方について、毎週土曜日配信（予定）でお届けします。

※本文中の内容は2022年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

神の視点で相手を受け入れる

　先回、理想相対という視点で相手に関心を持とうということをお伝えしました。そのような神の視点で相手を見つめることで、心に「受容」という思いが出てきます。

　受容とは、相手を受け入れるということです。今回は、この「受容」について説明します。

　関心を持って交流を深めていけば必然的にそれまで知らなかった相手の姿が見えてきます。

　例えば、それが自分にとって良き点であれば理解し受け入れることは簡単でしょう。しかし自分にとって理解し難い姿がそこにあった場合、受け入れるのは容易ではありません。

　今から受容のための大切な三つのポイントをお伝えします。

①理想相対の視点を持つ
　一つ目は、理想相対の視点を持つことです。

　「相手を理解したいけど、なかなか受け入れられない…」というときこそ、理想相対という祝福の原点に戻ってほしいと思います。

　祝福の相手は、神から見て私に必要な人を、父母を通して与えてくれたのです。すなわち相手を愛し、一つになることで私自身が完成するのです。そしてそれは、相手にとっても同じことです。
　神から見れば、私は相手の足りないところを埋めてあげることのできる唯一の存在だといえるのです。

　そのような視点から考えるとき、祝福の相手を愛し、喜ばせることは、同時に相手の背後にいらっしゃる神をも愛し、喜ばせているのと同じことだといえます。これはどれだけ素晴らしいことでしょうか。

　私によって相手が笑顔になれば、背後にいらっしゃる神も笑顔になります。相手によって私が笑顔になれば、同時に私の背後にいらっしゃる神も笑顔になっているのです。

　祝福家庭とはこんなにも素晴らしいものなのです。

②違いは全て愛のためにある
　二つ目のポイントは「違いは全て愛のためにある」ということです。

　祝福を受けて交流していくと、自分と相手の違いに徐々に気付き始めます。

　そんな時、自分中心に関係性を構築しようとすると「違い」は衝突の種になってしまいます。

　「なんでこんなこともできないんだ」「これくらいのことはできて当然だろう」と。

　そしてその「違い」を少しでもなくそうとするあまり、「こうすべき」といった要求心が強くなってしまいます。自分が中心になると必ずそうなってしまうのです。

　そのようにならないためには、そもそもなぜ違うのかを理解することが大切です。

　夫婦における違いはさまざまです。
　趣味、性格、生活習慣などありますが、最も大きな違いは言うまでもなく「性別」です。

　なぜ男性と女性は違うのか。
　なぜ神が男性と女性という二つの性を創られたのかについては、「原理」で既に学んでいるとおりです。

　男性は神の陽性実体、女性は神の陰性実体として創られたのですが、それは、お互いがより深く愛し合うために、神は男女をあえて違うものとして創られたのです。

　お互いが助け合ったり補い合ったり、「ために生きる」ということは、違いがあるからこそ成り立ちます。
　全ての人間が全く同じで完全であるならば、助け合うことも補い合うこともありません。ために生きる必要もないのです。

　天の父母様（神様）はそれを望まれなかったのです。だから男女に分けられましたし、一人一人に全く違う個性を与えられたのです。

　そう考えると、創造原理的にも「違い」というのは、愛を生む（育む）ためにあるといえるのです。このことを決して忘れないようにしましょう。

③互いが最善である
　最後のポイントは、「互いが最善である」という視点を持つことです。

　祝福を受けた瞬間に二人が完成するわけではありません。現時点で二人は互いに成長途上なのです。そのことをはっきりと理解しましょう。

　相手に完璧な姿、完全なるものを求めれば求めるほど、相手への要求心が出てきます。

　しかしそれを求めている自分自身もいまだ成長段階にあり、成長途上であることを認め合わなければなりません。

　時に、自分の主張が正しくて相手の主張が間違っているように思うこともあるでしょう。しかし「相手はその段階においては精いっぱいなのだ」ということを心から理解できれば、また違った考えや感情が生まれるものです。

　そうすれば、相手を非難する心から、相手に寄り添おうとする、より愛を動機とした感情に近くなるはずです。

　以上が、相手を受容するために大切な三つの視点です。

　相手を受容することは決して容易ではありません。だからこそ、神から見た理想相対として相手を見つめることが必要なのです。

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