https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4323

家庭出発への準備 3

 動画「続・二世のための祝福結婚講座」をもとに、家庭出発のための準備と夫婦関係の在り方について、毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

※本文中の内容は2022年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

家庭出発の基準と準備

 祝福を受けた二世カップルは祝福後、どのような歩みが必要なのでしょうか。

 「祝福はスタートである」という話を聞いたことがあると思います。しかしスタートである以上、必ずゴールがあるわけです。そのゴールとは何でしょうか?

 それは、神の臨在される理想家庭を築くことです。ただの「仲のいい夫婦」「仲のいい親子」ではありません。神が臨在され、神がその夫婦を見て、親子を見て、また周囲の家庭とのつながりを見て喜ばれる家庭を私たちは築いていかなければならないのです。

 そのような家庭は、ただ待っているだけでは成されません。二人で努力しなければならないのです。そういう意味では、祝福を受けて安心してはいけません。

 「勝って兜(かぶと)の緒を締めよ」という言葉どおり、天から祝福を受けたからこそ、さらに気持ちを引き締めて内外共に成長していかなければならないのです。

真の父母様の指導
 真の父母様の指導を見てみると、祝福を受けた二世カップルに対して二つの視点で指導されていることが分かります。

 一つは「二世も学業と公式路程を終了してから家庭を持ちなさい」というものです。
 公式路程というのは伝道や教会活動などによる公的な歩みを指し、「祝福を受けた二世は2年半の公式路程を歩まなければいけない」と具体的な期間を提示されたこともありました。

 しかし、一方で「祝福を受けたのだから早く家庭を持ち、子供を連れて学校に通いなさい」というみ言もあるのです。

 公式路程を通して行う信仰的な訓練が先か、それとも家庭出発が先か。一見矛盾しているような内容ですが、これは真の父母という立場故の両面の願いが込められているのではないでしょうか。

 「先に訓練が必要だ」というのは、私たち二世家庭にみ旨の主人になってほしいという期待によるご指導であり、「先に家庭を持ちなさい」というのは、愛する子女たちに早く夫婦の愛を体得してほしいという父母の心情の表れだということです。

 この両面の願いは、国によっても祝福後の指導の差として表れることがあります。

 例えば、日本では「まず個の信仰の確立を目指すために公式路程に集中しなさい」「家庭出発は就職や経済基盤ができてから考えるべき」と捉える傾向があります。
 しかし韓国では、「祝福後は永遠の伴侶として、まず夫婦の契りを結びなさい」「学業に励むにも、仕事に従事するにも、夫婦関係の確立が基礎だ」と捉える傾向があるようです。

 これらは、先に説明した「天の両面の願い」の表れであり、どちらが正しくどちらが間違っているというものではありません。

 しかしバランスを欠いてしまうと、大きなトラブルに発展する場合があります。

 実際にあったケースとして、お互いに内外の準備もできていないのに、祝福を受けたからといっていきなり家庭出発を急ぐことで関係が悪化したということがありました。
 また一方で、「まだ準備ができていない」と家庭出発を先延ばしさせることで、両家の父母を巻き込んだ家庭間の大きな葛藤に発展したというケースもありました。

祝福後の三つのポイント
 本部教育局では、二世カップルへの教育のポイントとして「信仰の確立と自立」「相対関係の成熟」「生活基盤の確保」の三つの観点で正しく準備することを祝福後の指導の方針としています。

①信仰の確立と自立
 先にも述べたとおり、祝福家庭に懸けられた天の願いを知るために、まずは個の信仰を確立することが必要です。

 二世の場合、今までの信仰生活はフォロワーの立場として行うことが多かったのではないかと思います。親と一緒に、またはアベルと一緒に行う信仰生活です。

 しかし家庭を持てば、私が主体となって信仰生活を引っ張っていかなければなりません。

 訓読会を何時からするのか、み言は何を読むのか、聖歌は何を歌うのか、全部自分たちで決めていく必要があります。そのためにも、信仰生活も自立して行っていく必要があるのです。

②相対関係の成熟
 祝福を受けたからといって、いきなり二人の間に永遠の愛が生まれるわけではありません。愛は育むものです。

 二人の間に信頼関係が生まれなければなりません。そして、スキンシップを含めた愛情表現も成長していかなければなりません。

 このような信頼関係がない中で、いきなり「家庭出発しなさい」と言われても難しいのです。

③生活基盤の確保
 共に暮らす生活が始まれば、身の回りのことは全て自分たちで解決しなければなりません。

 経済についても二人で見通しを立てながら、家庭を運営していかなければなりません。そのためには、ある程度の準備と計画が必要でしょう。

 行き当たりばったりではなく、計画を立てながら二人で未来を準備していきましょう。

---

 U-ONE TVでは、動画「続・二世のための祝福結婚講座」を配信中!

 祝福結婚式後に参考にしたい内容が満載です。

 「40日精誠期間」「家庭出発」についてや、良好な相対関係を築くためにはどうしたらいいのかなど、具体的なアドバイスをお話ししています。

 祝福式への参加は、ゴールではなくスタートです。
 良い出発ができるよう、またより良い未来をつくるために、ぜひ自宅や教会での学習にご活用ください。

 ご視聴はこちらから↓↓


◆動画の視聴には、会員登録とU-ONE TVアプリのダウンロードが必要です。
 詳しくはコチラをご覧ください。

◆『父母マッチングガイドブック』でより詳しく知りたいかたはコチラ