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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』102号(2021年秋季号
夫婦で楽しく取り組む妊活 4
生める体づくり(前)

家庭カウンセラー 内田由喜

卵子の元は数が決まっていて、増えることはありません
 女性は胎内で新たな命を育みますが、その準備はいつから始まっているのでしょうか。
 実は胎児のときから、体内にある卵胞(卵子を育てる袋)に、卵子の元である「原始卵胞」があります。胎児の体の中で、次の世代の準備が始まっているのです。
 女性は生まれたときから原始卵胞の数が決まっていて、それ以上増えることはありません。胎児期には原始卵胞が500万から700万個ありますが、誕生するときには、すでに200万個ほどに減っています。
 初潮を迎える12、13歳頃には約20万から30万個になり、その後も減少は止まりません。月経1周期ごとに約千個ずつ減って、35歳になると2、3万個しか残っていないと言われます。
 卵巣に残っている原始卵胞は、現在の年齢から計算すればある程度、推測することができます。あるいは、AMH(アンチミューラリアンホルモン)の数値を調べる検査で、卵巣年齢が分かります。そこから、どれだけの卵子が残されているかを予測することもできます。
 原始卵胞は、何十年も生きることができる特殊な細胞です。つまり、原始卵胞も本人の年齢と同じ分だけ、年を重ねているということです。原始卵胞が年を重ねると、排卵が行われていても、卵子としての機能を失っている状態が増えます。
 また、染色体異常を持つ卵子も多くなり、受精卵になったとしても育たない、着床しない、流産しやすいということが増加します。もちろん、卵子の染色体異常は年齢に関係なく起こりますが、年齢を重ねるにつれてその数が増えていくのは、原始卵胞の年齢のためだと考えられています。
 現代は医学が発達しているから、欲しいときに子供が生めると考えるのはやめましょう。35歳を境に卵子の質が低下し、赤ちゃんにも影響が出ます。
 生むには期限があるのです。早い段階から妊娠のための正しい知識を持つことが大切です。

排卵日を特定できれば、受精の成功率が高まる
 妊娠は、夫婦が性行為をして卵子と精子が受精することで成立します。しかし卵子は排卵後24時間、精子は射精後72時間と、それぞれ寿命があります。タイミングがうまく取れない限り、妊娠に至らないのです。
 そこで重要になるのが「排卵日」です。排卵日が特定できれば、卵子が寿命を迎える前に精子を送り込んで、受精の成功率を高めることができます。
 排卵日を推定する方法はいろいろありますが、一般に「オギノ式」がいちばん確かだと言われています。これは朝、起きてから、できる限り動かない状態で測る「基礎体温」で調べるものです。

 女性の基礎体温はホルモンの働きによって、生理日と排卵日を境に高温期と低温期の2層のグラフを描きます。排卵のある女性は、一般的に、生理初日から排卵日までは低温期、その後、基礎体温が0.3から0.5度上昇した高温期になります。そして約2週間後に再び体温が低下し、生理になるのです。

 基礎体温の測定方法は次のとおりです。①十分な睡眠を取り、朝、目覚めたらすぐ、起き上がらずに測定する ②舌下に体温計を入れ、軽く口を閉じる ③体温計は基礎体温を測るために作られたものを使う。
 測った後は忘れずに基礎体温表に記録しましょう。

(後編に続く)

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 このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。

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