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誤解されたイエスの福音 29

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「誤解されたイエスの福音」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 パウロのイエス観は果たして正しかったのか。イエス・キリストの再臨期を迎えた今、聖書の記述をもとに徹底検証します。

野村健二・著

(光言社・刊『誤解されたイエスの福音』〈2011111日初版第1刷発行〉より)

第二章 イエスの本来の使命

六、イエスの再臨をめぐって

空中再臨を啓示された理由
 統一思想では、イエスが「雲に乗って再臨される」と言われた第一の理由は、自分をメシヤだと思わせることによって利益を得ようとする「偽(にせ)キリストの惑わし」を避けるためであったと見ます。そういう野心家がやたらに現れれば大混乱が生じるので、そこでわざとこう言って、天だけを仰がせたのだと見るのです。しかし今は時が来たので、キリストは「再び地上で誕生される」と「明らかに教えてやらなければならない」というのです(『原理講論』580頁)。

 第二は、イエスを信奉するクリスチャンが、神の選民であったユダヤ人がイエスを十字架にかけて殺害した罪の償(つぐな)い(蕩減)をし終わるまで再臨主を送ることはできない。送るためには、イエスのときのように長い時間が必要なので、その間、信仰を失うことがないように、今すぐにでもイエスが雲に乗って来ると言って、「信徒たちを激励する」必要があったからだというのです(同580頁)。

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 次回は、「キリストの再臨が韓国に誕生した理由」をお届けします。


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