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レダ摂理 6

(『世界家庭』2016年12月号「レダ摂理(後)」より)

 『世界家庭』に掲載された飯野貞夫さんの証しを、毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 飯野絢子(あやこ)さんの証しに続き、絢子さんの夫であり、サウジアラビア国家メシヤとして活躍した飯野貞夫・天一国特別巡回師(777家庭)のレダでの歩みを紹介します。(一部、編集部が加筆・修正)

▲飯野貞夫さん・絢子さん夫妻(2011年、レダ)

毎朝4時から1時間、『御旨と世界』を徹底訓読

 2004年、中田実さん(ハンガリー国家メシヤ、777家庭)が所長として現場に責任を持つようになりました。

 私と妻は、ジャルジン(ブラジル)で真の父母様から直接、南米に来ることを求められ、お誓いしたという経緯があります。それを実行するために、私は2006年から2012年にかけての5年半ほどレダに滞在し、中田所長と共に開拓の指揮を執りました。

 妻もまた、8歳の娘さんを連れた岩澤正子さん(モーリシャス国家メシヤ、1800家庭)と共に、2002年、2006年と2回、40日前後滞在して働きました。さらに妻は2008年以降、私と共に4年半ほど滞在し、レダ摂理に貢献してくれたのです。

 女性がレダで長期に活動するのは難しい中、夫を亡くした森節子さん(現在は別姓)が開拓初期に2年ほど滞在して、日本食を求める男性たちの食事作りで活躍してくれたのは、ありがたいことでした。

 私たち夫婦は2012年、日本に戻って南北米福地開発協会でレダ摂理の支援に責任を持ってほしいという強い要望を受けて、やむなく帰国。離れ難い気持ちを抑えての決断でした。

▲鳥たちの楽園、パラグアイ川・レダ支流の風景

 ところで、オリンポ(パラグアイ)の40日修練会(199981日から)で、真の父母様が日本人国家メシヤたちに与えてくださった目的は、日本の過去を蕩減(とうげん)復帰する神の国を創る自然保護人類の食糧問題解決、の4つに集約できます。また、天の伝統として訓読会は、毎朝4時過ぎから約1時間ほど、開拓の最初から継続してきました。

 当初は、『御旨と世界』を繰り返し訓読しました。この書籍の訓読は米国のダンベリー刑務所から始まり、後に「日本の全食口(シック)をこの本で徹底教育せよ」と願われたのですが、それが十分にできませんでした。そのことに対する蕩減復帰をかけて、徹底して訓読したのです。

 私たち国家メシヤは、40度を超える灼熱の太陽の下、電気も飲み水もない大自然の原野で、「死んだ覚悟(完全自己否定)」で取り組み、達成していくという、気の遠くなるようなプロジェクトを出発しました。

 内部の人間関係においても、初めから一体化していたわけではありません。主体性、独自性の高い強者(つわもの)の集まりです。熾烈なカイン・アベルの闘いもあり、数年は一つにまとまるのも簡単ではありませんでした。メンツも過去の立場も先輩・後輩も年齢も、一切を超え、目的に向かって心を一つにしていく闘いの連続でした。

 完全自己否定や怨讐(おんしゅう)をも愛する真の愛の精神は、他者に求めるものではなく、自身の生活の中に根づかせるものです。各自の自覚と努力によって自ら絶対服従し、全体と個の両面において勝利してこそ、上記の1番目の「日本の過去を蕩減復帰する」に対する勝利が与えられるのです。

 2番目の「神の国を創る」は、未来に向かっての天国建設です。レダが地域と国に貢献して受け入れられるとともに、キリスト教の旧教を中心とした南米全体に影響を与え、新教を中心とした北米をも一体となさしめて、韓半島の南北問題を解決していくというみ言に基づき、遠大な理想に向かって前進していく使命と責任があります。

 34番目の、自然保護と食糧問題解決に向けては、魚の養殖や植樹活動、さらには貧しい地域住民(インディへナの村)の教育支援なども願われました。

 これらが「40年、400年かけても、世代を懸けて果たせ」というみ言(200353日)につながるのです。

(続く)

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 次回は、「『豚ランド』の餌付けがレダ訪問の目玉コースに」をお届けします。