スマホで立ち読み Vol.37
『きょうからできる愛天愛人愛国の生活』4

阿部美樹・著

(光言社・刊『きょうからできる愛天愛人愛国の生活』〈2014115日初版発行より)

 スマホで立ち読み第37弾、『きょうからできる愛天愛人愛国の生活』を毎週日曜日(予定)にお届けします。

 本書は、愛天愛人愛国が生活の中で実践できるようにまとめられた一冊です

---

第2章 神様に挨拶し、報告をする(前)

 幸せな充実した人生を生きるためのキーワードは「愛天愛人愛国」です。その中の「愛天」とは、天を愛すること、神様を愛することです。これが優先順位の第一です。幸運、福運の源は天から来る運勢、正にこれが「天運」です。神様と一つになるところから天の運勢が与えられます。神様と一つになるためには、神様を意識すること、神様を敬うこと、神様を愛することが大切なのです。

 聖書の中にあるお話を紹介しましょう。

 イエス様は律法学者から「律法の中で、どの戒めが一番大切か」と尋ねられて、こう答えています。
 「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。これがいちばん大切な、第一のいましめである。第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』」(マタイ223739

 このようにイエス様は、神、すなわち、天を愛する「愛天」の生活を第一の戒めとし、隣り人を愛する「愛人」の生活を第二の戒めとして表現されたのです。神様を第一とする生き方こそ、人間らしく生きる基本であり、天理、天道にかなった生き方と言えます。反対に神様を無視して、神様と無関係な生き方、人間中心、自分中心に生きるならば、いくら努力しても、天運が共にあることはできないのです。

 第一の戒めである愛天を実践しようとするとき、「神様はどのような存在なのか」「神様と人間はどのような関係なのか」ということが明確にならなければ、神様と人間との関係性を深めることはできません。

 イエス様は神様を「父なる神」と呼びました。文鮮明(ムン・ソンミョン)先生は、真理探究の過程で、「宇宙の根本は父子関係である」と悟られたといわれます。父子関係とは神様と人間の関係が父と子の関係、親子の関係だということです。神様が人間の親であり、人間は神様の子供なのです。この親子という認識が大変重要です。このような「親子関係」という観点から見れば、一般の宗教が唱えるように「神様を敬う」「神様を畏れる」「神様をあがめる」という言葉を使うよりも、「神様を愛する」と言ったほうがふさわしいといえるのです。

 親子は愛し合うことで一つになることができます。人間にとっては親である神様を愛することが最も大切なことです。これが子供としての人間のあるべき姿なのです。

 では、神様を愛する生活とは、具体的にはどのような生活をいうのでしょうか。文鮮明先生のみ言(ことば)を引用してみましょう。

 私の生活は、どのようにしなければならないのでしょうか。善なるものから出発しなければなりません。自分が認識すれば、一日の出発を新しい認識とともに、神様と共にするための挨拶をしなければならず、それとともに、『きょう一日はこのようなことをする』という計画を立てて出発しなければなりません。朝、このような誓いをして出発し、夜には、その計画に一致した一日を過ごしたのかを批判してみなければなりません。寝床に入るときには、このように一日を反省し、清算できなければなりません。(『愛天愛人愛国-真の愛の生活信条』42ページ)

 朝起きてあいさつするとしても、喜びの心、希望に満ちた心であいさつをしなければなりません。寝床についても、報告する心で、きょうはきのうより良かったのか、悪かったのかを反省するのです。(同46ページ)

 このように、愛する生活の第一歩は「挨拶」と「報告」の生活です。人間関係でも交流の基本は挨拶です。挨拶のない家庭、挨拶のない職場、挨拶のないお店であれば、人間関係が疎遠となり、すれ違いや争いが生じかねません。挨拶は心と心をつなぐ懸け橋になります。相手を尊重し、相手を大切にする第一歩は挨拶なのです。ささいなことのようですが、とても大切なことです。

 人間関係だけでなく、神様との関係も同じです。朝起きれば、「おはようございます。きょうも一日よろしくお願いします」と出発し、出掛けるときは「行ってきます」、帰ってきたら「ただいま帰りました」と挨拶をするのです。夜休むときは「きょうも一日ありがとうございました。おやすみなさい」と挨拶するのです。

 子供から毎日そのように挨拶される親はうれしいし、子供をさらに愛したくなるものです。同じように、神様を意識し、敬い、いつも「挨拶」し「報告」する生活をするならば、神様もとても喜ばれることでしょう。

(続く)

---

 次回は、「神様に挨拶し報告をする(後)」をお届けします。



「一気に読んでしまいたい!」というあなたへ

『きょうからできる愛天愛人愛国の生活』を書籍でご覧になりたいかたは、コチラから