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誤解されたイエスの福音 27

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「誤解されたイエスの福音」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 パウロのイエス観は果たして正しかったのか。イエス・キリストの再臨期を迎えた今、聖書の記述をもとに徹底検証します。

野村健二・著

(光言社・刊『誤解されたイエスの福音』〈2011111日初版第1刷発行〉より)

第二章 イエスの本来の使命

五、イエスの復活をめぐって

再臨主──イエスの第一次摂理の完成者
 再臨主によるイエスの本来の使命の完成体──天国──は「法を超越し、制度を超越し、環境のすべての背景を超越し、永遠にいたいと思う因縁を結ぼうという」もので、それは「父母の心情」「夫婦の心情」「兄弟姉妹の心情」「子女の心情」という「家庭」において結ばれる四大心情圏を基礎にして初めて確立されるものであり、「これを無視した社会制度はあり得ないし、これを無視した国家は形成され得ないのです。ですから、統一教会は、個人教会を願うのではなく、家庭教会を願うのです」(『天聖経』「真の家庭」515頁)。

 文鮮明(ムン・ソンミョン)師がこのような天国段階、家庭段階、したがって神が願われた究極の理想を実現する教会──統一教会──を創立なさることができるようになったのは、次のような理由からです。

 すなわち、文鮮明師が15歳となられた1935年の復活節(417日──イエスが復活された本当の日)に、近くの猫頭山(ミョドゥサン)に登り、神様に向かって、「……全知全能の神がなぜこの世界を痛みの中に放置しておられるのか、悲惨な祖国のために私は何をしなければならないのか」と何度も何度も尋ねると、明け方になって、その前に忽然(こつぜん)とイエス様が現れ、「苦しんでいる人類のゆえに、神様はあまりにも悲しんでおられます」。今から2000年前にイスラエル民族の不信仰のゆえに果たすことのできなかった「天の御旨(みむね)に対する特別な使命を」いま果たしなさいと語られました。(『平和を愛する世界人として、文鮮明自叙伝』創芸社、6265頁参照)。

 文鮮明師はこれはあまりにも深刻な内容なので、初めは固辞されましたが、その使命がイエスと神にとって最高に重要な課題であることを理解されました。その後、この使命達成のために命懸けで取り組まれ、ついに天国実現のための神が公認される「真(まこと)の父母」となる条件を立てられ、神の祝福のもとに聖なる結婚(「小羊の婚姻」──黙示録1979)をされ、14人もの子女と多数の孫たちをもうけられ、天国の家庭基盤を築かれたのです。

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 次回は、「イエスは天の雲に乗って再臨されるか」をお届けします。


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