2025.04.08 22:00
青年の希望 20
あの『文鮮明(ムン・ソンミョン)師御夫妻メッセージ集 青年の希望』が、30年の時を超えてBlessed Lifeに掲載されることになりました。
「膨大な文師の講話集の中から、特に日本の青年に対して希望を与えようと、日本語で語られたもの」が選ばれ、まとめられたみ言集です。
若い世代はもちろん、全世代にお読みいただきたい、読めば読むほど、元気が出てくるメッセージ集です。(一部、編集部が加筆・修正)
極端な個人主義は避けなさい
現在の私たちの生き方で、個人主義の極端な形は、「私はだれも必要としない。私は自分だけで満足だ。私は親など必要ない」というものです。
個人主義は間違っています。それは存在の原理に合いません。つまり、それは種子に似ていないということなのです。
ですから、個人主義は正されなければなりません。もし「家庭が一つの単位だ」と言うならば、その家庭の根は両親です。
アメリカ人は、「私にはだれも必要ない。自分が必要だ」と感じます。「私は妻を必要としない」と言う人さえいます。あるいは、もし彼らが妻を欲すれば、どこででもお金で片づけることができます。
それが神に通用すると思いますか。通用しません。
青年は木の根に似ています。それが青年期です。その期間に、青年は力をつけ大きく成長します。幹が完全な幹として育つには、あらゆる栄養分を吸収する、完全な根をもっていなければなりません。
私たちは今、過去のために存在しているし、これからは未来のために存在するのだということを確かめておかなければなりません。それこそが、私たちが今存在している目的なのです。
ですから、いつもふらふらしている人や、他人を落胆させる人は、決して実を結ぶことはありません。
青年期こそ、もちろん男性の人生の中で最も輝かしい時間です。一生懸命働き、最高の野心を抱き、世界で最高のものを期待し、そして力の限り仕事をします。
完全なる男と完全なる女が成熟した時、その時、いつの日か花が開くことでしょう。花が咲けば、ありとあらゆる良い香りと、かぐわしさと、蜜とが満ちるでしょう。それが愛の始まりであり、それが青年期なのです。
男と女とが一つになれば、彼らはその実を得、それから彼らに似た、何ものかが現れます。それが子供です。これらもまた、同じく三段階です。両親、私たち自身、そして子供。
世界中どこであろうと、幹から出て、葉と枝は繁茂するのです。ならば、皆さんは葉が必要ではありませんか。木には葉が必要ではないでしょうか。必要です。そのため、皆さんにとって子供は絶対に必要なのです。
皆さんが自分の内に三つの要素を備えた時、初めて皆さんは男だということができます。ですから、いかなる男であっても、これら三つをもっていなければなりません。
利己的な人は、これら三つを自分のために保っています。もし皆さんが、「私は両親を喜ばせるために、これらすべてをやっているのです」と告白するならば、その時、神はうれしいでしょうし、皆さんもうれしいでしょう。だれでもこのような男を見れば、うれしくなるでしょう。だれでもその人に感謝するでしょう。
だれでも自分自身のためには何もせず、むしろ自分の配偶者のためにしたいのです。西洋でも東洋でも、黒人も白人も、黄色人もみんなそろって、「そうだ」と言っています。
もし親が子供のためにのみ、できる限りのすべてのことをなし、とても一生懸命働いているなら、あらゆる人は彼を見て「素晴らしい」と言うでしょう。
私たちは、これが良き実を結ぶための道、あるいは過程であるということを覚えておかなければなりません。幹は、根と葉のためにあります。葉は、ただ幹と根のためにのみあります。そこに理想が存在します。
皆さんは、自分の両親のために、何か良いことをしたことがありますか。皆さんは、自分の両親は自分より以前に存在していたので、皆さんよりももっと貴重だということを考えてみたことがありますか。
自分よりも、自分の根を大切だと思う人は「良き人だ」と言うべきでしょう。私たちは、自分よりも、自分の子供を愛する人を「良い人だ」と言います。私たちは、これが最も深い、永遠の善に関する真理だということを悟らなければなりません。
(続く)
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次回は、「変わらぬ者になりなさい」をお届けします。