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青年の希望 13

 あの『文鮮明(ムン・ソンミョン)師御夫妻メッセージ集 青年の希望』が、30年の時を超えてBlessed Lifeに掲載されることになりました。
 「膨大な文師の講話集の中から、特に日本の青年に対して希望を与えようと、日本語で語られたもの」が選ばれ、まとめられたみ言集です。
 若い世代はもちろん、全世代にお読みいただきたい、読めば読むほど、元気が出てくるメッセージ集です。(一部、編集部が加筆・修正)


(光言社・刊『文鮮明師御夫妻メッセージ集 青年の希望』〈1995年11月10日初版発行〉より)

神と世界のために生きる

 (人々は、ローマの大迫害時代)ライオンのえじきとなり、責め苦しめられたキリスト教徒を目撃してきましたが、なおも彼らは幸福そうに、この一つの理想を抱いていました。
 ローマへ通ずる道よりも確かな、幸福への道を、彼らは信じていました。それはあり得ることです。

 これを絶え間なく経験したならば、皆さんは目的に向かって突き進むために、これ以外は何も望まなくなるでしょう。
 この一点において、人間は果てしない、無限の価値をもっているのです。

 青年は、最高の理想と野心をもっています。数多くの人々は、自分自身の個々の幸福を追い求めています。
 しかし考えてみてください。どんなに熱心に試みても、皆さんは、自分自身を解放することができるでしょうか。
 いいえ、それはできません。それは、大変悲惨な状態です。

 ある人は、自分の家族のために生きています。
 「それは自分一人のために生きているより、いいではないか」、そう言うかもしれません。

 またある人は、自分の氏族の解放のために生きるでしょう。
 ある人は、国のために自分の生活をささげます。普通の青年は、自分の国のために犠牲となるところまで成長できるでしょう。

 これを越えて、世界の自由のために生きた人は、賢人、聖人と呼ばれてきました。
 でも考えてください。世界が解放されたとしても、もし神が解放されないならば、私たちはそのような世界を「理想世界」と呼ぶことはできません。

 人間には二つのタイプがあります。
 物質的に生きる人と、良心に従って生きる人です。私たちは、これら二つの典型として、唯物論と唯心論を見ることができます。

 民主主義世界は良い世界であると思われていますが、しかし何が良心を構成しているのか、特に良心はどこに向かっているのかということは分からないのです。

 一方、唯物論、共産主義は決して精神を解放することはできないでしょう。
 それゆえ共産主義は、ある程度までは繁栄するでしょうが、それ以上は越えていくことはできないでしょう。

 それではこの観点に立つ時、どちらがより価値があるでしょうか。共産主義ですか、それとも神を中心とした理念でしょうか。

 それは神を中心とした理念です。
 良心は物質以前に存在したに違いありません。そこで私たちは、共産主義でさえも、ある日、神を認めなければならないであろうという論理的結論に達するのです。

 共産世界と自由世界は、そのままでは一つになることは決してできません。
 なぜなら、それらは結果の世界だからです。私たちの良心が絶え間なく肉体と闘っているように、共産世界と自由世界もまた、最後まで闘うのです。
 それらが闘い続ける限り、理想はありません。たとえ人間が、地上においてその解決策を見つけようとしても、できないでしょう。

 人間は病気にかかっています。皆さんがその病気を治そうとする時、その原因を突き止めなければ、それは永続する治癒とはなりません。
 その原因を突き止め解決する時、その痛みを取り去ることができます。

(続く)

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 次回は、「まず私たちが理想の人にをお届けします。