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愛と人生の道しるべ 24
夫婦がそろって初めて完成した人格に

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第7章 幸福な夫婦となるために

夫婦がそろって初めて完成した人格に

 プラトンの『饗宴』の中に、男女は昔一つの体だったため、引き裂かれた相手を捜し求め続けていると書かれています。また聖書には、男性のあばら骨から女性を造ったとも書かれています。このように、男女が結ばれるということは、それによって初めて完成した人格ができあがるということを意味しています。

 男性は自分にはないやさしさを女性に求め、女性は自分にはないたくましさを男性に求めます。男女は、お互いの足らないところを補い合うように、本質的に求め合うようになっているのではないでしょうか。

 自分は優れているのに相手は欠点だらけではないかと思っていると、悲劇が始まります。自分の欠点をありのままに認めることができれば、相手を素直に受け止められるようになります。

 そして、愛し合う夫婦は、やがて知らず知らずのうちに相手の影響を受け、性格まで変わっていくようになります。似た者夫婦と言うように、まるで兄妹のようになり、最も近い親友になっていきます。

 社会生活の荒波の中で、否定され孤立したときでも、この世でたった一人、自分を信じ理解してくれる人がいるとしたら、どんなに心強いことでしょうか。お互いに生涯の良き理解者となれるよう努力したいものです。(続く)

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 次回は、「自由な愛の関係が必要」をお届けします。


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