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愛と人生の道しるべ 23
最愛の人と思って努力する

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第7章 幸福な夫婦となるために

最愛の人と思って努力する

 数多くの夫婦を見てきたあるマリッジカウンセラーが、「いい夫婦になるためには、相手が自分にとって最愛の人であると思い込むことである」と言っています。思い込む、つまり自己暗示できるかどうかが重要なポイントです。

 ほとんどの人は、感性や感情は自分ではコントロールできないと思っているようですが、実は自己暗示によってかなり変えることができるものです。

 有名なミュージカル映画「雨に唄えば」の中に「悲しいから泣くんじゃないよ。泣くから悲しくなるんだよ」という言葉が出てきます。皆さんもきっと同じような経験があるのではないでしょうか。

 「あんな人とは口もききたくない」と思えばますます嫌いになってしまいます。でも、「少し頼りないけど、根はやさしくて私にぴったりの人なの」と思うようにすると、だんだん慕わしくなってくるから不思議です。「この人は私の最愛の人」と自分自身に言い聞かせ、その言葉を絶えず口に出すことによって、愛情が湧き上がってくるようになるのです。

 「そんなのは自分の心を偽っているのよ。私は自分の心に正直でいたい」と言う人もいると思いますが、「今はこの人を愛していると思っているけど、世の中にはもっと私にふさわしい人がいるかもしれない。だからこの人が私の最愛の人かどうかは分かりません」などと思っていたら、どうなるでしょうか。(続く)

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 次回は、「夫婦がそろって初めて完成した人格に」をお届けします。


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