2024.07.25 22:00

【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第2回 神の存在が信じられない理由
めい:
 皆さん、こんにちは。
 「そうだったのか!統一原理」へようこそ。ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
 こんにちは、皆さんと一緒に「統一原理」を学ぶ、「はると」です。
 よろしくお願いします。

めい:
 さて、皆さんの中には、「神の存在など信じない」というかたもいらっしゃるでしょう。
 はると君はどう?
 はると君は神の存在を信じてる?
はると:
 神の存在?
 僕は信じてますよ。
 神様は「いる」と僕は信じたいな。
めい:
 「神の存在が信じられない理由」。
 今回は、そのことについて考えてみようかな。
 一つ目は、唯物論の影響について。
 はると君、唯物論って、分かるかな?
はると:
 唯物論?
 聞いたことはあるけど、よく分からないな。
 めいさん、分かりやすく教えてください。
めい:
 いいわ、はると君。
 唯物論というのは、簡単に言うと、「全ての存在の根本は物質である」という考え方なの。
 目に見えず、実証できない存在は信じないという考え方ね。
 このような考え方の影響を受けると目に見えない神の存在など信じないということになるわね。
はると:
 わあ、そうかも…

めい:
 確かに、人間は五官で物質を認識しているわよね。
 目で見て、耳で聞いて、口で味わって、鼻で匂いを嗅いで、手足で触れて、物を認識しているわね。
 それで唯物論者は、この五官で認識できないものは実証できないのだから存在していない、と言っているわけね。
 でも、それって本当?
 目に見えないからといって、存在しないと言えるのかしら?
 はると君は目に見えないものは信じられない?
はると:
 そうだなあ。
 目に見えないけど、存在するものって結構あるんじゃないかなあ。
めい:
 例えば、「空気」はどうかしら?
はると:
 空気?
 確かに目に見えないですね。
 でも、空気は間違いなく存在していますよ。
 だって、空気がなかったら人間も動物も植物も生きていけないんですから。
めい:
 そうだね。
 見えないけれど、空気は存在している。
 空気は生命体にとってなくてはならないものよね?
 はると君は、スマホ、持ってる?
はると:
 もちろん、持ってますよ。
 昨日もめいさんとスマホで通話したり、メールのやりとりをしたりしたじゃないですか。
めい:
 スマホで通話したり、メールしたり、いろんな情報をキャッチできるのはどうしてかしら?
 相手とは何でつながっているのかしら?
はると:
 電波ですか?
 電波も目に見えませんね。
めい:
 じゃあ、はると君?
 心は目に見える?
 愛は?
はると:
 見えないけど、愛も心も間違いなくありますよ、めいさん。
めい:
 そうね。
 はると君は、サン・テグジュペリというフランスの作家が書いた『星の王子さま』という本を知ってる?
はると:
 もちろん、知ってますよ。
 超有名な本ですよね?

めい:
 その本の中に出てくる星の王子さまにキツネがこんなふうに教えるの。
「じゃあ、秘密を教えるよ。とてもかんたんなことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」
はると:
 聞いたことあります。
 「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
 有名な言葉ですよね。
めい:
 こんなふうに、目に見えなくても存在しているものはたくさんあるわ。
 大切なものほど目に見えないかもしれないわね。
はると:
 そっか~。
 一番大切で、目に見えない存在が神様だ!
めい:
 はると君、すごいじゃない!
 さえてるわね!
 じゃあ、はると君、次は、神の存在を信じられない二番目の理由について考えてみようかな。
 それは、進化論の影響。
 進化論では猿が人間に進化したと教えているわ。
はると:
 猿がだんだん人間になっていく絵を見たことがありますよ。
 学校の教科書に載ってた。
めい:
 進化論は、神が人間を創造したということを否定するものなの。
 だから「神の存在を信じない」ということにつながる考え方といえるわね。
 進化論の考え方は、多くの人々に影響を与えているの。
 日本人は昔から先祖を大切にして生きてきたけど、進化論の考え方によれば、私たちの先祖をたどっていくと、猿だったということになるわね。
 はると君もそう思う?
はると:
 え? 先祖をさかのぼるとお猿さんになるの?
 ひいひいひい…おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんはお猿さんってこと?
 ホントかなあ?
めい:
 iPS細胞で有名な、山中伸弥先生と物理学者の、益川敏英先生が対談の中でこんなことをおっしゃっているわ。
 ちょっと読んでみるわね。

〈山中〉…「進化論」はまだ誰にも証明されていない…。なぜか日本人は、人間はみんな猿から進化したと信じていますが、証明はされていない。
〈益川〉…「ヒトは猿から進化したのか、それとも神が作ったのか」と訊かれれば、日本人はなんとなく「猿から進化した」というほうを信じますが、それは何の根拠もないわけです。
〈山中〉そのうち、ダーウィンの「進化論」は間違いだった、ということになるかもしれません。
現代科学の最先端を行くお二人が「進化論は仮説であって実証されていない」と言っているのよ、はると君。
はると:
 そうだったんですね、めいさん。
 すごいなあ。
めい:
 実は進化論は、化石を並べて「こうだったかもしれない」という仮説を立てただけで、それを実証した人はいないの。
はると:
 進化論を信じている友達、結構多いかも。
 きょう学んだこと、友達と話し合ってみようかな。
めい:
 はると君、頑張ってね。
 応援してるわ。
 それでは、神の存在が信じられない、三番目の理由を考えてみましょう。
 それは、神の沈黙に対する疑念。
はると:
 神の沈黙?
めい:
 そう、神の沈黙。
 それは、「神は、私が苦しんでいるとき、助けを求めたのに助けてくれなかっただから神の存在なんか信じない」という人生経験から来る不信感なの。
 自分が求めたことに対して沈黙する神に絶望したことが原因になっているというわけ。
 断定的に神の存在を否定する人がいるとしたら、もしかしたら、こういった過去の
 経験が原因になっているかもしれないわね。
はると:
 そういう人って、もともとは神様の存在を信じていた人だったかもしれないね。
 強く信じていたのに裏切られたって感じかなあ。
 神様のことを恨んでるって感じ?

めい:
 実は、進化論の生みの親といわれたチャールズ・ダーウィンもそんな一人だったといわれているの。
 ダーウィンには10人の子供がいて、子煩悩な良い父親だったそうよ。
 ところが、その子供の中でも特にかわいがっていた長女のアニーが10歳の時に熱病にかかってしまったの。
 その頃のダーウィンは教会にも通っているクリスチャンで、神の存在を信じていたのよ。
 だから、娘のために熱心に祈りあらゆる治療を施したの。
 でも努力の甲斐なく、一年もの闘病生活の末に亡くなってしまった。
 ダーウィンはひどく落胆したの。

 ダーウィンの玄孫のランドル・ケインズ氏が書いた『ダーウィンと家族の絆』という本があるの。
 サブタイトルは、「長女アニーとその早すぎる死が進化論を生んだ」。原題は『アニーズ ボックス』となっているわ。
 それは、アニーが大切にしていた「お道具箱」を意味しているの。
 それをダーウィンは生涯大切に持っていたそうよ。
 どれほどアニーを愛していたか。
 そしてその死がどれほど耐えられないものであったかが伝わってくるタイトルね。
はると:
 へええ~、そうだったんだ。
 ダーウィンも最初は神様を信じる人だったんだね。

めい:
 この本には次のようなことが書かれているの。
 あらすじを簡単に話すわね。
 ダーウィンは自然の中に神を発見する自然神学者であり、神を信じる信仰者だったの。
 しかし(愛娘の死に)絶望したダーウィンは信仰に疑問を持つの。
 「神はなぜこのような悲しみを与えるのか? これが神のおぼし召しとは思えない。そんな無慈悲な神など信じたくない」
 ダーウィンはその日から教会に行かなくなったの。
 そして猛然と研究に没頭するようになるの。
 そのテーマは、「生存闘争」「自然淘汰」。
 この世は無慈悲な世界であることを証明しようとしたのね。
 ガラパゴス諸島でヒントを得たダーウィンは、8年後に『種の起源』を世に発表するのね。
 ダーウィンの臨終の言葉は、「神様!」だったそうよ。
ダーウィンが通過した悲しみや苦しみが伝わってこない?
はると:
 ダーウィンも神様の沈黙から来る絶望で神様を見失ったんだね?
めい:
 そうね。
 このように、人が持つ思想の背景にはその人の人生経験があるということね。

めい:
 皆さん、いかがでしたか?
 「そうだったのか!統一原理」
 今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
 ではまた、お会いしましょう!