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愛と人生の道しるべ 18
生命誕生の瞬間に知る性の尊厳性

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第1弾、『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

酒井 正樹・著

(光言社・刊『若者に贈る~愛と人生の道しるべ』より)

第5章 性への貧しい認識が青春を暗黒へ

生命誕生の瞬間に知る性の尊厳性

 私は以前から出産シーンを見たいと思っていましたが、幸い、二番目の子供の出産に立ち会うことができました。

 病院から連絡を受けて分娩室に入ると、妻は汗をびっしょりかきながら、大きく腹式呼吸をしていました。両手はベッドをしっかりと握り締め、苦痛に耐えようとしています。足は固定され、子供が生まれ出てきた時に作業がしやすいようになっています。

 痛々しい妻の姿に、一瞬息をのみました。しかし、こうして激痛に耐えているのも、自分たちの子供を生むためなのだと思うと、妻がいとおしく、手をしっかりと握り締めて「がんばって」と声をかけざるを得ませんでした。

 祈ることしかできないもどかしさの中で、女性の偉大さと男性の無力さを痛感させられました。

 やがて無事に出産。小さな赤ん坊ですが、二人から新しい生命が誕生したという生命の神秘に打たれ、しばらくは声も出ませんでした。

 「性は簡単に考えてはいけない、これは神聖で重要なものなのだ、いつもきょうの感動を持ち続けるようにしよう」、そう思ったのです。(続く)

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 次回は、「家族と妻への愛が性欲をコントロール」をお届けします。


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