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天一国主人に育む「神様コーチング」14
「傾聴」を通して本心を引き出す

ナビゲーター:阿部 美樹

「聞く」から「聴く」に深める
 コミュニケーションが深まると「本音の交流」ができます。本音の交流に導くためには「傾聴」が必要です。

 傾聴してもらえれば、心の内をあからさまに表現することができて「心が解放」され、今まで気付かなかった自分の「本心の願い」を自覚することもあります。

 「傾聴」とは、どのような聴き方でしょうか。人の話を“きく”という場合、「聞く」と「聴く」の二つの漢字が使われます。

 「聞く(hear)」は、相手の声や言葉が聞こえている状態であり、字のごとく「耳が開いている」という意味です。

 一方、「聴く(listen to)」は、相手の声や言葉だけでなく、内容や気持ちまでも酌み取ろうとしている状態であり、「心で受け止める」という意味となります。
 特に、和動や相談の場では、「聴く」姿勢が必要です。

 「傾聴」は、英語では「アクティブ・リスニング(Active Listening)」で、「積極的、能動的に聴く」という意味があります。
 相手が、「この人はしっかり聞いてくれている」「この人は理解しようとしてくれている」と感じてもらえるように聴くのです。

 そうすれば、人間関係で最も大切な「信頼関係」を築くことができるでしょう。
 傾聴してもらった相手は、自らの言葉によって心が整理され、新たな気付きを得ることもあります。

 悩みや苦しみを抱えていても、吐露するうちに心は前向き、肯定的になります。
 過去の嫌な出来事やトラウマに縛られていても、話しているうちに、徐々に意識は未来に向かっていくのです。
 自力で答えを見つけようとする変化が現れるかもしれません。

傾聴を深める三つのスキル
 傾聴を深める三つのスキルを紹介します。

 第一のスキルは、「共感」です。
「共感」とは、相手の考えや主張、喜怒哀楽の感情を共有することです。特に、相手の感情を「理解すること」「肯定的に受け入れること」が大切です。

 共感すると、「寄り添ってくれた」「伴走してくれた」という安心感を相手に与えることができます。
 そうすれば、苦しみ、悲しみは癒やされ、喜び、楽しさはさらに高まったりします。

 共感と似たような言葉に「同感」や「同情」があります。

 共感は「相手の立場」で感じることであるのに対して、同感は「私もそのような経験がある」というように、「自分が動機」になる感情です。

 同情は、上から目線での「見下し」をすることや、「かわいそうに」と一緒に落ち込むなど、過度に感情移入したりすることです。

 第二のスキルは、「うなずき・相づち」です。
 「うなずき」は、相手の話す内容に対して、承認や同意などの気持ちを表すために、首を縦に振ることです。
 2回ほど振るのが一般的です。うなずきにより、相手に安心感を与え、内に秘めた「やる気」や「言葉」を引き出すことができます。しかし過度にすると、聴いているふりをしているように見られる場合もあるので、気を付けなければなりません。

 「相づち」は、「そうなんだね」「へぇー」「ほー」「なるほど」などの言葉を挟んで調子を合わせることです。

 うなずきや相づちが全くないと会話しづらいことは、誰もが想像できます。それだけ、大切なスキルだということです。
 相手に合わせて適度に活用できるように意識していきましょう。

 第三のスキルは、「バックトラック(オウム返し)・要約」です。
 相手の言葉を繰り返して口に出し返答する「バックトラック」は、一般的には「オウム返し」といわれるスキルで「キーワード」や「語尾」の繰り返すことです。

 これにより、相手は自分の話を聴いてもらえているという充足感と、肯定されているという安心感を得られます。さらに話を広げようとする意欲を引き出せます。

 また、聴いた話の内容をまとめる「要約」は、丁寧に聞いてもらえているという印象を相手に与えます。
 しかし要約したつもりでも、相手は微妙なニュアンスの違いに違和感を持つこともあるので注意が必要です。

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