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天一国主人に育む「神様コーチング」10
コミュニケーションの基本は「ラポール」

ナビゲーター:阿部 美樹

「信頼」のある関係性
 コミュニケーションにおいて最も基本となる大切なことは何でしょうか。
 それは「ラポール(rapport)」という心理学用語で表されている、「調和した関係」「心通い合う関係」です。

 ラポールとは、フランス語で「橋を架ける」という意味から、心が通じ合い、互いに信頼し合い、相手を受け入れていることを表します。

 カウンセリングやコーチングなどの場合はもちろんのことですが、職場の人間関係や家族関係などにおいても、ラポールを築くことによって良好なコミュニケーションが可能になります。

 信頼関係がある人とない人では、同じ話をしても受け止め方が違います。
 特に、悩み事を相談しようとする場合は信頼関係が大切になります。

 信頼関係がある場合は、リラックスして心を開いて本音で話ができます。内外共に楽な姿勢で、身を委ねるように対話することできるので、深い話が可能になります。

 一方、信頼関係がない場合は、何を言われるか、どのように見られているか、という心配や不安が先立ち、緊張して心を閉ざしてしまう傾向があります。

 無意識に、身を守るために鎧(よろい)を着るように、防御することにエネルギーを消耗します。
 これでは、話をしても本音で話ができないので、心の解放や悩みの解決には至ることはできないでしょう。

「やる気・意欲・勇気」の土台とは?
 ラポールを築く目的は何でしょうか。
 それは「安心・安全の提供」です。人は誰もが安心・安全を感じた時に無限の可能性を発揮します。

 反対に、不安と危険を感じた時は、不安と危険から身を守るためにエネルギーを使い、他のことを考える余裕を失います。

 例えば、人間関係の中で、相手から批判や裁き、怒りや非難の思いを感じると心を閉ざして傷つかないように防御します。

 「○○したらいいですよ」とアドバイスされた場合、それができたら良いと感じても受け入れられないことがあります。

 それは、できないかもしれないという不安があったり、それを行うと苦痛が伴ったりするかもしれないと危険を感じるので受け入れられないのです。
 頭で理解しても心から納得できない状態です。

 そして不安や危険を感じると、それを回避するために無意識に現状維持を選択するようになります。
 まさに、「分かっているけど、やれない」という場合の心理状態です。

 職場や家族などのグループにおいても、誰かが怒って発言したり、威圧的な行動をしたりすると、その影響から不安や危険を感じて身を守るためにエネルギーを使います。

 例えば、上司から「よく考えて仕事をしろ!」と厳しく叱られると、「よく考えて仕事をする」よりも、「上司から叱られないように仕事をする」ことばかり考えてしまい、緊張した状態で疲れます。

 反対に、その関係に安心と安全があると、リラックスして自然体で仕事ができます。
 既成概念を超えた自由な発想や発言ができるようになり、クリエイティブな思考をすることができます。

 また、家族関係において一番求めるものは、相手を正そうとする「善悪の判断」ではなく、どんな状況でも味方になって応援してくれる安心・安全が伴う「共感による安息」ではないでしょうか。

 幸せに生きるためには、「能力やスキル」も大切ですが、その前に、「やる気・意欲・勇気」という土台となる心が必要です。
 それらは、安心と安全が確保されたところから育まれます。

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