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文鮮明師自叙伝に学ぶ~心の書写 15

愛国─国を愛する

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第3弾、『文鮮明師自叙伝に学ぶ~心の書写』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『心の書写~文鮮明師自叙伝に学ぶ~』より)

【第四章】愛天愛人愛国

愛国─国を愛する

 天を愛し、人を愛し、そして国を愛することが幸福の秘訣です。

 国とは国家のことですが、国家は主権、国民、国土で成り立っています。家庭を国の縮小体と考えると、国土は住居となります。そこで、特に家庭生活における万物の愛し方を学んでみましょう。

掃除は万物を愛することです
 私たちの生活は住居のおかげで成り立っています。住居は床、天井、壁、柱によって支えられています。仏壇を大切にして、毎日ご先祖様に感謝している人は多いのですが、現実の生活を支えているのは、床、天井、壁、柱です。でも、それらに感謝している人は少ないようです。強風、寒風、雪が降っても安心して生活できるのは、屋根や天井が守ってくれているからです。そして、床が支えてくれているからです。そして、壁や柱が直立不動で立っているからです。にもかかわらず、住居者から感謝されることがありません。それでも、文句も言わず、奉仕し続けています。

 電器製品も、私たちの生活を支えています。電気は神様の愛の現れです。電気が蛍光灯に働けば闇を明るくし、暖房機に作用すれば温かくなります。明るさと温かさは神様の愛の特色です。しかも、電気は驚異的な素直さを持っています。オンを押せば直ちに動き、オフを押せばすぐに止まります。人間はそうはいきません。子供が悪さをして、奥さんがご主人に「あなた、一言、言ってくださいよ」と頼んでも、「ふむ」と言うだけで黙っています。オンを押しても動きません。ご主人は安らぎを得たいので、奥さんに黙っていてほしいと願っても、奥さんはおしゃべりをやめません。オフを押しても止まりません。電気は人のために動きますが、人は我で動いているようです。

 電気に限らず、私たちの生活は、ために生きる万物に囲まれています。その万物を感謝して愛することを、掃除というのです。掃除は愛の実践なのです。

 自分の快適な生活のために掃除をする人もいますが、幸運を引き寄せるとは限りません。幸運を引き寄せる掃除は、万物のために愛を実践することなのです。汚れても支えてくれる床に感謝して、いたわってあげることが床掃除なのです。床にも心がありますから、いたわってもらうと、「ありがとうございます、ご主人様。明日から気合を入れて頑張ります」と感謝します。蛍光灯の掃除をすると、80ワットの蛍光灯が感激のあまり100ワットの光を出すかもしれません。「こっちのご主人様は最高だぜ……」などと万物同士の口コミが広がり、やがて万物が寄ってくるのです。これが財運となるのです。

食事は食材を愛することです
 家庭生活を支えている万物の中で最も貢献しているのが食材です。人間は食べなければ生きられません。食材のおかげで生かされているのです。

 食材には、牛、豚、鶏、卵、魚、米、野菜、果物などがあります。これらの食材は私たちに命を捧げてくれているのです。食材の命を頂くことを、「食事をする」というのです。

 腹が減ったから食事するだけなら、飼い犬とあまり変わりません。喉が渇いたから水を飲むというなら、台所はガソリンスタンドと変わりません。

 食事をする時に、命を捧げた万物と創造してくださった神様に感謝しなければなりません。それが食材を愛することなのです。

 文鮮明先生は食事の姿勢についてこう語られています。

 「愛の結実を吸収して生きていることを感謝して食べる人は、病気になりません。そのように感謝して食べると、食べる物がすべて薬になるのです」(『愛天愛人愛国』117ページ)

 感謝して食べてあげると、食材が感激して、食べてくれた人の体内でばい菌を食べて恩返しをするというのです。そのために食べ物が体内で薬になるというのです。

 文鮮明先生は牛肉を食べるとき、「この牛肉は、子牛の時から母親が愛し、主人が愛して育てた愛の結実だ」(『愛天愛人愛国』、117ページ)と考えて食べるそうです。

 目の前の牛肉を、育てた親牛の愛、牧場主の愛、それらの愛が重なった愛の結実と捉えるのです。食事とは愛の結実を吸収することだと言われるのです。こう考えると、食事代金で食材の価値を推し量るのは貧しい心というべきです。

 さらに、命を与えてくれた食材への恩返しが、世のため人のために生きることだと言われるのです。

 文鮮明先生はご飯を食べるときの霊妙な体験を、次のように語られています。

 「ご飯を前にするごとに、『おまえを食べて、きのうよりもっと輝いて、公的なことに取り組もう』と言うと、ご飯が私を見て、笑いながら喜んだのです」(自叙伝、83ページ)(続く)

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 次回は、第五章の「家庭は幸福の根です」をお届けします。


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