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天一国主人に育む「神様コーチング」8
トレーニングとコーチングによる教育力向上

ナビゲーター:阿部 美樹

電車と馬車(タクシー)の違い
 スポーツやスキル習得のために練習すること、訓練することを「トレーニング」といいます。
 身体的なトレーニングだけでなく、望ましい生活習慣づくりやメンタル改善など、精神的な面でのトレーニングもあります。

 教会においても、「信仰トレーニング」「実践トレーニング」などの表現を用いながら、新しい自分づくりを行うカリキュラムを考えたりします。

 トレーニングの語源は「Train(電車)+ing」です。一方、コーチングの語源は「Chach(馬車)+ing」です。
 馬車というのは、今の時代でいえば、「タクシー」です。

 電車とタクシーは、どちらも人を運ぶ乗り物ですが、その目的や用途が違います。

 電車は決められたレールを走り、ルートや停車駅もあらかじめ決まっています。一つの順路で大勢の人を効果的に運べる長所があります。

 一方、タクシーは道さえあれば、どこにでも行けます。電車に比べて短時間に、的確に行きたい場所まで運べる長所があります。

 電車は運転手、もしくは運営会社が「ゴール(行き先)」を決めて走らせますが、タクシーのゴール(行き先)は運転手が決めるのではなく、乗客が決めるという点が大きな違いです。

 タクシーの乗客はゴールだけでなく、経由する道を指示したり、もっと急いでほしいなど、スピードまで指示したりすることもあります。

 このように、ゴールを決める主人は、電車は運転手であり、タクシーは乗客なのです。

コーチングは「オーダーメイド型教育」
 これらの特徴は、「トレーニング」と「コーチング」にも当てはまります。

 トレーニングはトレーナーが「〇〇のような人にする」というゴールを描き、そのための教育項目や効果的な順番・スケジュールというカリキュラムを決めてから行われます。

 トレーニングは多くの人を同時に教育したり、次々に同じ流れで教育したりするなど、効果的な教育ができます。
 大勢の人を集める講演会や修練会も同じように、カリキュラムに基づいて集団教育を行うものです。

 しかし問題は、この流れでは日程的に都合がつかないなどの理由で、参加できない人が出てきます。
 素直で従順な人は良くても、既成概念や他の専門的な知識を持つ人は簡単に受け入れない場合もあります。

 参加する関心や意欲の度合いもさまざまですから、途中でやめてしまう人が出てくるのは当然です。

 トレーニングの場合は、従来の計画どおりに参加する人だけを対象に教育を進めるしかありません。
 要するに、教育の途中で多くの人がこぼれていく形態だということです。

 この問題を解決する方法の一つに「コーチング」の導入があります。
 コーチングはケースバイケースという「オーダーメイド型教育」なので、こぼれることなく教育を進めることができます。

 一方的に答えを教えるだけでなく、相手の要望や疑問に答えながら、寄り添って一緒になって進んでいくものだからです。

 「トレーニングとコーチングはどちらが良いのか?」ではありません。
 両方の方法を用いることが効果的だということです。
 電車は大勢の人を運ぶことができるけれども、行き先など個々の細かいニーズに応えることはできません。

 一方、タクシーは細かいニーズに応えて運んだとしても、客の利用頻度が多くなければ採算が取れません。
 ですから、電車とタクシーは共存するのがいいのです。電車が停まる駅にタクシーが待っているのは、両者にとって好都合です。

 同じように、教会においても「トレーニング的教育」だけでなく、「コーチング的教育」を導入することで、大切な人をこぼさずケアをすることができ、相手の事情や考えを受け入れながら、一人一人を丁寧に対応することができることでしょう。

 大勢の人を対応するだけでなく、一人一人に対応することが大切です。


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