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平和の大道 61
北東アジア共同体形成

 皆さんは、『平和の大道』という書籍をご存じでしょうか。著者は、一般財団法人国際ハイウェイ財団の理事長、佐藤博文氏です。
 同書は、国際ハイウェイ財団が推進する「国際ハイウェイ・日韓トンネル」プロジェクトの意義や背景などについて総合的に理解することのできる貴重な一冊です。
 Blessed Lifeではその一部を抜粋して紹介してまいります。ぜひお楽しみに!

佐藤 博文・著

(『平和の大道-国際ハイウェイ・日韓トンネル-』より)

世界経済の核形成

 世界平和を実現するためには、国際政治や国際経済において圧倒的なパワーを持つ「核」となる国や地域が必要であるということが、人類歴史の教訓である。「パクス・ロマーナ」、「パクス・ブリタニカ」、「パクス・アメリカーナ」という世界史で用いられる用語がある。これは、力が拮抗した国々や地域が多数併存する状態、いわゆる多極化の状態では、現実的に平和実現は難しく、世界平和という国際秩序が保たれてきたのは、ローマ帝国、大英帝国、米国というその当時の圧倒的パワーを持つ国家や帝国が存在していたから可能であったという歴史上の事実を実証している。

 この歴史の教訓が現時点での国際情勢においても当てはまる。第2次世界大戦後、一貫してスーパー・パワーであり続けた米国の国力が衰退することにより、世界が多極化したため、世界の経済が混乱し、世界平和が危うくなりつつあるのが現実の国際情勢である。

 今は、英国のEU(欧州連合)離脱によりEUも力を失い、世界経済や世界政治を牽引していく国や地域がなくなり、世界は主人不在の状況にある。国力を増大している中国は、内外に多くの問題を抱え、世界のリーダーとはなれない。

 このような現状を見た時、世界平和を現実的に実現しようとすれば、早急に、米国やEUに代わって世界の政治・経済を牽引することができる「核」となるところをどこかに形成しなければならないというのが歴史の要請である。

世界経済の核となるべき北東アジア地域

 それでは、これから世界のどの地域が世界の経済、政治の核になるべき(なり得る)地域であるのか。政治よりも経済の「核」の形成が先行するから、まず世界経済の「核」になり得る地域を探してみよう。

 世界経済の今後の趨勢を見ると最も発展する可能性のある地域は東アジアで、その中でも日本、韓国、北朝鮮、中国の東北部(旧満州一帯)から成る北東アジア地域であると言えよう。

 その根拠を提示する。第一は、文明の発展史から見た観点である。文明の中心は環太平洋に向かっている。古代は、ギリシャ、ローマ中心の地中海文明、近世以降は、英米中心の大西洋文明、来るべき時代は、北東アジア中心の環太平洋文明である。

 第二は、経済力の規模と発展可能性である。この地域には、3億人を超える勤勉で優秀な人材、技術、資本、資源等に恵まれていて、米国の経済力を凌駕する潜在力がある。

 第三に、この地域一帯は、現時点でも世界で最も人口が多く、経済成長が著しい。

 このような観点から見て、この地域が今後の世界経済の「核」と成り得る地域であることは明らかである。それ故、ここに世界経済の「核」を構築しなければならず、そのための核心的なビッグプロジェクトが国際ハイウェイ・日韓トンネルプロジェクトである。

世界平和の「核」形成のための国際ハイウェイ

 日韓トンネルの日本側の出発拠点となる対馬から、1500km圏内を鳥瞰してみよう。日本列島はほとんど入る(東京まで1000km、札幌まで1500km)。ソウル、平壌、大連、上海、台北、ハルピン、ウラジオストクもこの圏内に入る。

 このエリアは、陸上部では、日本列島、朝鮮半島、台湾、中国東北部、極東ロシアの一部、海域部では、黄海、東シナ海、日本海、日本周辺の太平洋が入る。近接地のシベリアを含めたこの地域には、地下資源も豊富である。

 国際ハイウェイは、北朝鮮と中国東北部(満州)国境付近で十字路に交差し、このエリアの中央部を貫通する。南東方向には朝鮮半島を縦貫して日本列島へ至る。北に向かえば、満州、極東ロシアからシベリア、そしてベーリング海峡、アラスカ、北米に至る。西へ向かえば、中国・北京へ、そして中国を縦貫してインドシナ半島からインドへ至る。北西方向へは、満州からモンゴル、中央アジアからヨーロッパへ至る。

 このようにして国際ハイウェイが建設されていくようになれば、北東アジア地域を中心とした地球規模の陸上交通の大動脈が形成され、「すべての道は北東アジアに通ず」ということが、文字通り実現する。世界経済の「核」を創るための核心的主要インフラとなるのが日韓トンネルであり、国際ハイウェイであると言える。

 国際ハイウェイを主体的になす国は、日本、韓国、北朝鮮であるが、米国、中国、ロシアも共に参画するようにして、6カ国でなすようにしなければならない。こうして国際ハイウェイ建設を通じて世界経済の「核」がこの地域にできれば、ここが世界経済の牽引役を果たすようになり、混迷する世界経済を収集し、世界経済が安定的に発展するようになる。その結果、世界の政治的な安定にもつながり、世界平和が現実的なものとなってくる。

(『友情新聞』2016年7月1日号より)

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 次回は、「大陸の海洋化による世界平和推進」をお届けします。


◆『平和の大道 ―国際ハイウェイ・日韓トンネル―』を書籍でご覧になりたいかたはコチラへ(韓国語版もあります)


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