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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(130)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
九、天情と人情

▲金元弼先生

自分の責任で体を管理

 先生はいつも、「霊界の助けは、自己の限界を克服しなければあり得ない」とおっしゃっています。それと同じように、体の管理においても、無理をしてほったらかしにしておいて、神が全部助けてくれるから健康になる、という考えはあり得ません。

 自分が管理すれば管理できるのに、怠けて管理しないでいるにもかかわらず、神が全部やってくれるだろうと考えてしまうのです。しなければならないことがあって無理をしたときには、神に任せるより仕方がありません。しかし、自分の体を管理できるにもかかわらず、神がすっかり病気を治してくれるということはありません。

 病気にかかったメンバーがいました。彼は無理をしていたのでした。こういう場合は、どのようにして治したらいいのでしょうか。自分で病気にかかるようにしたのに、「病気を治してくれ」と言ったら、どうなるのですか。病気にかからないようにするのは、自分がやることです。高い所から飛び降りながら、「神様、どうぞ私がけがをしないようにしてください」と言うのと同じです。

 先生が5年という刑期を無事にもちこたえるためには、御自身の健康を顧みなければなりませんでした。先生は健康の管理法として、6時が起床時間だとしたら、その1時間前に起床して、みなが寝ている間に運動されました。御承知のとおり、先生は特に水がお好きです。しかし、興南(フンナム)では、夏でも水は少ししかもらえません。そこで先生は水を飲みたくても、それを少しだけ飲んで、少し残されました。そして小さな手ぬぐいをその残した水でぬらして、次の朝、体を摩擦されました。

 そして、その摩擦が終わったら、深呼吸から始めて運動をするのです。こうして神の聖殿としての体を守られたのです。先生には、先生だけの運動があるのです。ヨガというものがありますが、先生にもヨガに似たような運動があるのです。いつも、そうして健康を保たれました。そういう難しい中にあっても、刑務所を出られた時の体重が70キロあったということは、いかに運動を怠らなかったかを示しています。運動のおかげだったというのです。

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 次回は、「私は神の代身者である」をお届けします。


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