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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(128)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
八、悔い改めた時は出発した時と同じ

▲金元弼先生

兄弟の証しを聞くことの大切さ

 いろいろな形があって、一人一人によって神の心情の受け取り方が違うし、神の感じ方が違うのです。ですから、総合的な全体的な神の心情は、一人の世界だけでは分かりきれないのです。総合的な全体的な神の心情は、兄弟が感じる神の心情や個人が知っている神の心情を、すべて合わせなければ分かりません。

 このように考えると、神の心情を深く知るためには、兄弟のことを聞いてみたり、証しを聞いたりするということが大事だと思います。

 自分だけ知っている神が神のすべてではない、ということが分かればいいのです。この人によって神の二つの面が、この兄弟によって神の三つの面が、とどんどん神の多くの面を知らされます。私に神を知らせてくれた人に対して、どう思わなければいけませんか。有り難いと思わなければいけないと思います。

 皆さん、兄弟関係において、自分の目から見た場合に、あの人はいてもいなくてもいい、どうしてこんなところで一緒になったのだろうと考えることもあると思います。しかし、それは私たち人間が見た面、あるいは感じです。神が見るのは、そうではないのです。神はその人の内に、私も知らない良いものを見ているというのです。

 ですから皆さん、神がこの兄弟を通して何かを教えようとしているのだと思って、兄弟を本当に大切にしてあげなければいけません。時間になりましたので、これで私の話を終わりたいと思います。お祈りいたします。

〈祈り〉
 天のお父様、私たちはすべてあなたに捧げ、あなたのためにいることを念願してやまないものであります。足りない者でありますけれども、足りない私たちを通じてなさなければならないお父様は、もっと惨めであることを考えます時に、お父様の身代わりとして、私たちの責任を果たさなければならない、そういう私だということを考えながら、きょうもあすも、あなたの心情を知って、引き継ぎながら、兄弟をあなたの身代わりとしての兄弟として、お互いに尊重し、そしてまた、大切にしながら、愛していくように、お導きくださいますようにお願いいたします。

 何とかして私たちは、早くあなたに似た子女となりたいのです。私のこの切なる願いを、あなたは心深く受け取られまして、私たちの願いは、すなわちお父様の願いであり、そして神の願いと一致するものでありますので、私たちの願いを、何とか成就し得るように導いて、そしてまた、保護してくださらんことをお願い申し上げます。

 この時、天のお父様、ここにいらっしゃる兄弟たちを、兄弟たちばかりにしておかないで、いつもあなたが必死になって、保護し導いてくださらんことをお願いし、あなたの永遠なる愛と恵みが、この兄弟と神と共にあらんことをお願い申し上げながら、真のお父様のみ名によって、お祈り申し上げます。アーメン。
1975112日、川崎市)

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 次回は、「神に仕える者の祈り」をお届けします。


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