私の心の中にいる神様 193
人は皆、不器用なだけ

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

人は皆、不器用なだけ

(女性・祝福二世 20代)

 職場の先輩から、とても高級なお土産(食べ物)をもらいました。
 その先輩はまるでお母さんみたいな人で、いつもお世話になっていることもあり、お土産を頂けたのはとてもうれしいことでした。

 楽しみにして、自宅の冷蔵庫に入れておいたら、一日もしないうちになくなっていました。

 「もしかして食べちゃったの?」と、ついきつい口調で家族を問い詰めたら、母と妹が食べたとのことでした。
 申し訳なさそうに言ってくれたらまだ良かったのですが、妹に「うん食べちゃった、ごめん!」と、とても軽い雰囲気で言われてしまいました。

 「大切に思う先輩からの、楽しみにしていたお土産なのに! なんだ、そのふざけた言い方は! ちゃんと謝れ!」と強い怒りが湧いてきて、絶対許せない気持ちになりました。

 「ああ、これは囚(とら)われている」と気付いて、必死に自覚を取り戻して良心に聞いてみると、「それでも一応、謝ってくれたじゃん」と心に浮かんできました。
 「でも、あの言い方はないのでは?」と、なお納得のいかない心で尋ねてみると、「おなかがとってもすいていたかもしれないよ」と浮かんできました。
 良心とそんな問答を繰り返しているうちに、だんだんと心が落ち着いてきました。

 その後、妹が改めて謝りにきてくれました。
 「さっきは適当だった。本当にごめん」
 その言葉を聞いて、本当はきちんと謝りたかったけれど、うまく表現できなかったのかな、私の剣幕で心がいっぱいいっぱいになったのかなと思いました。

 人は皆、良心に従うのが上手でないだけなんだ、不器用なだけなんだと気付かされた出来事でした。
 その場の思いや怒りに流されるのではなく、一歩立ち止まって相手の気持ちを感じ取れるようになりたいと思います。

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 次回は、「ふと湧いた愛の減少感」をお届けします。


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