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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第155回 生物は生存競争と突然変異で進化するのでしょうか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は「生物は生存競争と突然変異で進化するのでしょうか?」という質問に対してお答えします。

 進化論では、キリンの首は進化して長くなったと言います。

 キリンの先祖は首が長くなかったが、突然変異により、首の長さにばらつきができた。その結果、首の長いものは木の葉を上から下まで食べることができたが、首の短いものは下のほうしか届かなかった。従って、生存競争によって、首の長いものは生き延び、首の短いものは滅びていった。

 そのような生存競争を代々続けているうちに、首の短かったキリンの先祖は今のように首の長いキリンに進化したのだというのです。

 ところが、首の長いキリンだけでなく、ジェレヌク、インパラ、キルクディクディクというように、首の長いものから短いものまで共存しています。

 これはキリンが生存競争で首が長くなったのではなく、初めから首の長い動物としてつくられたといえます。

 また、キリンの首は長いため、血圧は高く、水を飲むために急に頭を下げると、重力も加わって脳溢血になる危険性があります。
 これを防ぐために、血が脳に達する部分に網状の血管が広がっていて血圧を分散する仕組みになっています。

 自然選択によって首が長くなることと網状の血管が同時にできるというのは無理があります。

 また進化論では、類人猿から人間へと進化したと言います。しかし、人間の骨格には類人猿にはない、直立二足歩行に適合した合理的な構造が見られます。

 脳の発達についても、進化論では類人猿、原人の脳から人間の脳に進化したと主張していますが、何が人間の脳を大きくしたのか、その原因は分かっていません。

 さらに脳のサイズが増大しただけではなく、脳神経ネットワークも、人間の脳では爆発的に複雑化しています。
 これが偶然の突然変異で進化したとは考えられません。

 現代生物学によれば、生物の形質は細胞の核の中にあるDNAの持つ遺伝暗号によって決定されることが明らかにされています。
 つまり、キリンの首も人間の複雑な脳も遺伝暗号として設計図が与えられているからそうなったのです。これを偶然に生じたと考えるのは非科学的で非合理的です。

 人間の知性をはるかに超えた存在、すなわち創造主のロゴスである設計図またはデザインがDNAの暗号として細胞の中に宿っていると見た方が科学的で合理的です。

 山中伸弥教授(iPS細胞の発見で2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞)は、「細胞は、意志と戦略を持っている。細胞同士が緊密に情報交換をしている。従って細胞やDNAは神様にしかつくれない」と語っています。

 また、科学誌『ニュートン』(2000年7月号)のDNAに関する特集号では「神の設計図」という表紙を掲げたように、多くの科学者が「DNAの遺伝暗号は神の設計図ではないか」と見ています。

 さらに近年、アメリカでは「インテリジェント・デザイン(ID)理論」が脚光を浴びています。
 「自然界の中に知性あるもののデザインが働いていることを科学的事実として認めるべきだ」という、進化論に異論を唱える見解です。

 このように、進化論ではなく、神による創造を受け入れることこそ科学的であると言えるのです。


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