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私の心の中にいる神様 183
心のリズム

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

心のリズム

(女性・祝福二世 20代)

 修練会の食当を務める機会がありました。私はチーフを補佐する立場でした。
 参加者の多い修練会で、チーフがプレッシャーを感じているのが分かりました。

 私は心から支えたい思いで、積極的に気が付いたことをどんどんやるのですが、チーフは「休んでいていいよ」と言ったり、私の目から見て必要な仕事とは別の仕事を振ってきたり、はたまた特に指示がなかったりという時もありました。

 「これ、やりましょうか」と尋ねると、「ううん、やらなくて大丈夫」と返事があり、尋ねずにやると、「ああ、ごめんね、申し訳ないね」と遠慮されるのです。

 これで良いのだろうか。ちゃんと時間どおりに料理はできているし、個人として調理は好きだし、配慮してくれるチーフの優しさを感じながらも、心にギクシャクしたものを感じていました。

 心から一つになりたいと思っていたので、「思いどおりでなくても大丈夫」「真の愛を中心として、父母の立場で正しく見させてください」と心に唱えて、今の状態を捉え直してみました。

 見えてきたのは、チーフにも心のリズムがあるということです。

 私が良かれと思って手伝うと、仕事は進むかもしれないけれど、責任感の強いチーフの心には、「これもやってもらってしまった」という負債感みたいなものが残り、それを苦しいと感じているのだと分かりました。

 私なら全く気にしないことだけれど、チーフは自分とは違うペースやイメージで過ごしているのだなと理解できました。

 このチーフのもとでは、「休んでいて」と言われたら存分に休んでいていいんだ、その時間は音楽でも聞いて楽しく過ごして、「これやって」と言われたら、心からの笑顔と喜びで作業しようと思って、心がスッキリしました。

 終わった後、「よく支えてくれてありがとう、本当に助かりました」と言ってくださいました。

 「支える」というと、全力で、一糸乱れぬチームワークで…というイメージがあったのですが、今回はそんな雰囲気は全くなく、むしろ休み休み、力を抜いてやっていました。
 それなのにこんなに喜んでもらえるなら、これで良かったんだ、これも天国だなと思いました。
 この発見が、今回頂いた大きな恩恵です。

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 次回は、「おなかが空いた」をお届けします。


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